イイモノ

面白いんだけどかゆいところに手が届かないブギーボード

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ブギーボードBB-1N
BB-1N
面白いアイテムなんだけど、やっぱり中途半端

このブギーボードを知ってから買うまでかなりの期間がありました。というのも、面白そうだし、便利そうなんだけど、どうにも中途半端だという思いが拭い去れなかったからです。

ブギーボードは、中に砂鉄が入っていて磁石を使ってお絵かきするボードがあるんですが、あれの電子版だと思えば分かりやすいのではないでしょうか。どうでもいいですが、私は子供の頃砂鉄ボードでよく遊んでた思い出があります。

だいたい1ヶ月以上は悩んでたと思うんですが、購入に踏み切ることにしました。

ほしいなと思ったキッカケは、プログラムを組むのに便利かもしれないと思ったことです。処理の内容やアルゴリズムを紙に書き出しながら作っていくのですが、紙を用意したり書く場所を確保するのが面倒くさいなと感じていました。A4の裏紙を使っていたのですが、四六時中使うわけでもなく、いつでも書けるように常備しておくには邪魔でした。

そこをこのブギーボードに置き換えれば、いちいち紙の補充をする必要もないし、板なのだから下敷きを用意せずともどこでも書けて、これは便利になるんじゃないかなと思ったわけです。

書いた内容が保存できないことがネックですが(保存できるモデルもありますが、値段が跳ね上がる)、過去を振り返ってみればメモした内容を見返すことは極稀であり、別に保存なんてできなくても問題ないと割り切ることにしました。どうしても後で見返したいと思うときは、スマホで写真撮ってやれば対応できそうですしね。

使ってみて不便だなと思ったところ

コントラストが低い

コントラスト比が低いので書いた文字が読みづらいです。

特に曇りの日なんかで、室内の電気をつける程でもないような明るさの時、そういう状態では文字が読みづらいです。

下地が黒で、書いた文字の色は薄緑みたいな色で、暗がりだと両者の差がはっきりせずぼんやりとなってしまいます。明るいところで使わないと目が悪くなりますよ。

書ける部分が狭い

ボード自体がA5サイズでさらに縁がありますから、実際に文字が書けるエリアは思いの外狭いです。メモやらアイデアやらを書いていると、すぐにボードが埋まってしまいます。今までA4の紙でメモ書いてたから余計に狭いと思ってしまうのかもしれません。

もうちょっと書き足したいんだけど・・・と思っても、新たに書くには書いた内容を全部消すしかありません。今書いている内容を残しつつ書き足す術がないのです。

これは微妙にストレスです。

一部だけを消すことができない

ブギーボードでできるのは全部を消すことだけです。下半分に書いたことは残したまま、上半分だけを消したりなんて芸当ができません。

文字を書き間違えたら塗りつぶすしかありません。私は普段から消しゴムを使わない人なので別に困りませんが、メモ用途に使おうと思う人だと不便に感じる人もいるかもしれませんね。

一色しかない

使える色が一色だけです。一色だけ使えるというより、圧力をかけた部分に跡が残るしくみなので仕方ありません。

カラフルにならないので、「ここを目立たせたい」なんて使い方ができません。ボードが書いた文字で一杯になると、コントラスト比が低いことも相まって何が書いてあるかぱっと見では分からなくなってしまいます。

それを考えると、そもそも書いた内容を見返す用途には向かないかもしれません。

便利なところ

スタイラスは単なる棒

スタイラスで文字を書きますが、別に付属のスタイラスでなくとも文字が書けます。ボードに圧力を与えられればいいので、爪でも爪楊枝でもボールの潰れたボールペンでもなんでもいいです。

うっかりスタイラスをどこかでなくしてしまっても安心です。代用品はどこでも転がっているわけですから。

さらにこれは、例えば本は汚したくないんだけどメモは素早く取りたいというときに便利です。スタイラスは単なる棒なので本を汚すことがありません。紙とペンで同じことをやろうとすると、ボールペンの先を出しっぱなしにしていて、うっかり本にインクがついてしまったなんていう経験がきっとみなさんあると思います。そういう「あちゃちゃ」な失敗が起こらないのはグッドです。

書き心地はいい

書き心地は非常によいといえるでしょう。

デジタルデバイスであるような遅れて線が表れるようなことはありませんし、大して力をかけずとも文字がスラスラ書けます。

文字を書くとツルツルと滑るような感覚なので、紙にペンで書くときのような引っ掛かりがなくて使いづらいと思う人もいるかもしれません。こればっかりはタブレットなんかでも同じなのでしょうがないです。

やっぱり中途半端だった

私が使ってみた感想は「面白いけど便利かというと疑問符がつく」というものです。

一番安いモデルで、一番シンプルだからそう思うのかもしれません。ですが、このブギーボードにいろいろ機能を要求していくと値段が高くなっていきます。そこまで高くなっていくんだったら、iPadとかのタブレットでいいんじゃないのっていう話になってきます。タブレット型PCの方がいろいろできるよってなってきます。

むしろデジタルデバイスである必要すら疑問になって、いっそのこと紙でいいじゃんってなってしまうのです。だからどうせ試すなら一番安いシンプルなモデル以外にはないと思います。

間違いなく面白いデバイスだし、使えないこともありません。むしろ紙がその辺に散らばらないスッキリした環境が気持ちよく、便利だなと思うこともあります。が、やっぱり帯に短し襷に長しの感じは否めません。

ただ、資源を気にせず書き散らせるのは便利だと思います。手を動かし書くことで思考を発散・整理するのに便利なのですが、残念なのはそういうときには後から書いた内容を見返したいと思うことが多いことでしょう。発散のためには書ける範囲が狭いこと、書き足しのためには前の内容を消さなくてはならないこと、消したら戻せないことは致命的です。それが足かせとなって書くのをためらうこともあって、これじゃ意味ないなと感じる瞬間もあります。

そういう意味で中途半端です。面白いガジェットですし、便利だなと思う時もあるんですけどねぇ・・・。

便利さを求めて買おうと思うならやめたほうがいいと思います。面白そうだから使ってみたいという場合にはきっと肌に合うと思います。そんな製品です。

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