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響けユーフォニアム第2巻は関西大会編

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響け!ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏
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登場人物の感情表現や空気感の描写がうまいなと思う

響けユーフォニアムの原作第2巻を読みました。第1巻で府大会を勝ち進んだ久美子たちが、関西大会に挑むお話です。

1巻は北宇治高校入学から京都大会が終わるまでという、それなりに長い時間が描かれていたため、駆け足のような感じで物語が進んでいました。それに対して第2巻は8月6日の京都大会から、8月25日の関西大会までという短い期間が描かれているます。そのため1巻に比べて密度が濃く感じられます。

1年生大量退部事件

2巻では久美子たちが入学する前に起こった事件、1年生(久美子から見たら2年生)大量退部事件が物語の柱となっています。1巻ではスポットライトの当たっていなかった鎧塚みぞれと、その事件で退部してしまった傘木希美の二人が物語に深く関わってきます。唐突に出てきた感がありますが、みぞれの方はアニメにもちらっと出ていたみたいです。

一旦辞めたはずの希美が「部に復帰したいんです」と、あすかを訪ねてきます。しかし、当のあすかはそれをにべもなく断ります。顧問や部長でもなく、なぜ副部長であるあすかに許しをもらおうとするのか。あすかも「自分は絶対許さへんけど、そんなに復帰したいなら顧問のとこいけばええやん」と言うのですが、あすかの許しをもらうまではと希美は頑なです。あすかはやはり影の支配者だったのかとそわそわしながら読んでしまいました。

そんな希美の行動をきっかけとして、なぜ去年1年生が大量退部するに至ったかが明らかになります。アニメや原作の第1巻でどの程度明らかにされてたか私はあやふやなのですが、細かい事情が明らかにされるのははじめてなような気がします。チューバの後藤がなぜ去年の話をタブー化しているかも語られてました。ただ、なんとなくは知っていた気がするので、そんなに驚きはありませんでした。

努力と結果

私は2巻で描かれているテーマは、努力とその結果についてだと思っています。吹奏楽部が舞台の物語なので、自然とコンクールについての話となってしまっていますが、これは他のものだって同じだと思います。学校のペーパーテストだったり、上司からの評価だったり、ホームページのPVだったり。何にでも共通する話だと思います。

一生懸命努力しても評価されない。結果が出なければその努力は認められないのか。どんなに努力しても認められないのであれば、そもそも努力すること自体がムダじゃないか。そうして諦めたら、急に評価されだして自分のあがきは何だったのかと悔しくなったり。吹奏楽のことはさっぱりわかりませんが、彼女たちが感じる苦悩や悔しさはよく理解できます。

コンクールなんて嫌いだという人がいれば、打ちのめされても努力を続けて結果が出る喜びを見出す人もいれば、結果なんて関係なく全力を出すだけだという人もいたり。考え方は様々です。そんな登場人物たちの思いを読みながら、自分の身に置き換えて読むのもいいかもしれません。

アニメで見たい

第1巻読んだときから思っていましたが、この著者は登場人物の心の機微や空気感を描写するのが巧みだなと思います。読んでいてついつい惹き込まれてしまいます。物語の軸となるみぞれと希美の関係しかり、2年生の夏紀と優子の関係しかり。青春している登場人物たちの姿が眩しいです。

アニメだとこれがどう表現されていくのかとても楽しみです。2期は制作されないんですかねぇ・・・浴衣姿の麗奈や水着の麗奈、滝先生の恋人が現れたと思って死んだ魚のような目をする麗奈とかアニメですごい見たいと思ってしまいました。

ビジュアル面もそうですが、アニメで見られるドラマが楽しみというのもあります。原作とアニメではキャラクターの設定が微妙に違うので、原作を読んだ後でも新鮮な気持ちで見れそうです。アニメで夏紀先輩が見たいなぁ・・・。

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