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海外ドラマ「メンタリスト」見ていて気になった、虎よ、虎よ!

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虎よ、虎よ!
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SFというとスペースファンタジーの略なんだと思っていた時期があったせいか、SF=宇宙のイメージから抜け出せないGenです。

この本を読もうと思ったきっかけは、海外ドラマの「メンタリスト」です。メンタリストは元インチキ霊能師のパトリック・ジェーンと連続殺人犯レッド・ジョンとの戦いを描いたドラマです。ただいまスーパードラマTVにてシーズン6が放送されています。

そのメンタリストの中で、レッド・ジョンがジェーンに対してとある詩を聞かせるシーンがあります。その詩をモチーフとした小説が、この「虎よ、虎よ!」なのです。

メンタリストがこれをモチーフとしているのかは知りませんが、シーズン6の第1話でも「虎よ・・・虎よ・・・」というセリフがあり、なんだか読んでみたくなったので手を出してみました。

どんな話か

舞台は25世紀で、ジョウントというテレポーテーションを誰もが使える時代が舞台です。

一言で言うと「ガリヴァー・フォイルの復讐劇」となるんでしょう。170日間宇宙空間を漂流していたフォイルの元に、ヴァルガーという宇宙船がやってきて「やったぜ、これで助かる」と思ったら無視されてしまった。「コノウラミハラサデオクベキカ・・・!」と、フォイルが復讐心に駆られて行動していくっていう物語です。

フォイルはバカなので、はじめは自分を助けずに飛び去った宇宙船ヴォーガ自体を破壊するべく行動します。いやいや、復習するなら乗組員、というよりフォイルのことを無視して飛び去るよう指示した人間を見つけ出し、そいつに復習しなければ意味がないじゃないと諭され、乗組員を探すようになります。情報収集のため上流階級へ溶けこむなど工夫しながら、誰があのとき自分を無視して飛び去るように指示したのか、真相に迫っていきます。

基本的にそんな復讐劇を軸に物語は進んでいくのですが、何気ない舞台説明でしかないと思ってたプロローグの部分も、実は伏線として絡んできたりして、単純に物語として面白いなと思いました。これが1956年に発表された物語だというから驚きです。

古臭さは感じるものの面白い

発表年代からして仕方ないかもしれませんが、古臭い印象は拭えませんでしたが、それでも普通に読めました。ところどころ、いったい誰が喋ってるのかわからないとか、状況がサッパリ分からないという箇所がありましたが、基本的には読みやすいストレートな作品だと思います。

物語の小道具として加速装置が出てきたりします。サイボーグ009で出てくるあれです。奥歯にスイッチがあってそれを押すと超スピードで動き回れるやつです。

誰もがテレポートを好きなようにできるので、手紙や電話をするより直接本人のところへジョウントして、面と向かって話し合ったほうが早いという世界です。だからこそ上流階級の人間たちは、逆に手紙だとか電車といった時間のかかる移動手段を利用することが贅沢と考える世界っていうのも面白いです。だからこそ上流階級の人たちの生活が、今現在の自分たちの生活と乖離していないので理解しやすいのです。手間のかかることに美徳を感じるっていうのは、現代の認識に照らしあわせてもそう違和感のないことですし。

結局メンタリストとの関係は?

メンタリストの中でどう絡んでくるのかは分かりません。しかし、この「虎よ、虎よ!」を呼んだおかげか、ドラマに対する楽しみが増えた気がします。

本書を呼んだ後に改めてメンタリストのことを考えると、たしかに展開が符合する部分もあります。これが実際、ドラマでどんな展開を見せてくれるのかが楽しみでしょうがありません。

メンタリストを抜きにしても、この本の持つ熱量はすごくて、単純に面白いと思います。サラッと出てくるものが、後からまた意味を帯びてきたりする展開が多いので、読んでいて飽きませんでした。図書館で借りてきてサラッと読んでみるのもいいんじゃないでしょうか。

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