個人的に知っている本が出てきて親近感がわいたビブリア古書堂第3巻
ビブリア古書堂の事件手帖ではいろんな本が出てきますが、はじめて「読んでみたい」と思える本が出てきました。それは第1話に出てくる「たんぽぽ娘」です。
著者のロバート・F・ヤングの名にひっかかりを覚えたのですが、何だかはっきりせずまあいいかと読み進んでいたら、「たんぽぽ娘」から引用されたセリフが出てきてその謎が氷解しました。
「おとといは兎を見たわ。きのうは鹿、今日はあなた」
私がこのセリフを目にするのは2回目です。 はじめて目にしたのはCLANNADというゲームの中でした。 このゲームをプレイしたのはもう随分と昔ですが、意外と覚えているものです。 Twitterではじめて目にした記事だと見ないけど、他の人も言及しているものだったらついつい見てしまう現象によく似ていますね。 今度「たんぽぽ娘」読んでみようと思います。
そんな経緯があって、自分で「たんぽぽ娘」を読んだわけでもないのに、第1話は妙に親近感をもって読んでしまいました。
個人的に「たんぽぽ娘」に因縁があったということは脇においておくとしても、この第1話は結構楽しめました。古書店同士で本の売買を行う市場で盗難事件が起こり、栞子さんが犯人として疑われます。「お前が犯人だろう」と詰め寄られてわたわたする栞子さんや、「栞子さんは犯人じゃない」とかばう五浦大輔が挙げた根拠が面白い。このシリーズを読んでいて一番笑ったところかもしれません。
第2話では坂口夫妻が再登場してくれて、驚きと嬉しさでテンションが上りました。この夫妻好きなんですよね。妻の賑やかなキャラクターもいいですし、夫の馬鹿正直なところもいいです。
2話のタイトルは珍しく書籍のタイトルになっていないのですが、それは坂口しのぶが「こんな感じの本を探しているのよ」ということだからです。実はこの探している本も私の知っている本でした。知っているというか、読んだことはないけれどもキャラクターの名前は知っていたのです。それだけなら別に何とも思わないのですが、「最初は姿が定まっていなかった」というようなエピソードが紹介されると、不思議なもので興味が湧いてきます。
そんな感じでビブリア古書堂の事件手帖第3巻は、私にとって親近感が持てるものでした。
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