迷った挙げ句に電ドラボールハイスピード購入した話

電ドラボール ハイスピード
No.220USB-S1
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あれば便利だろうけれど、やはり当初の懸念を払拭し切るほどではなかった。

電動ドライバーは持っている。ただしインパクトドライバーなので、木にビスを打つために必須ではあっても、細かい作業のときにはオーバースペック過ぎて使えない。そのため電ドラボールみたいなやつが欲しいとは思っていた。

しかし「手回しのドライバーで十分じゃね?」という気持ちと「電動ならインパクトあるじゃん」という2つの命題に答えが出せずに踏み切れずにいた。でも今回買ってしまったわけである。

ハイスピード一択

このタイプの電動ドライバーは、ベッセル以外でもいろんな商品が出ている。

ただその中でも買うのであれば、ハイスピードタイプ一択だろうなと私は思っていた。その理由は単純で、この手のドライバーにトルクを求める必要はないと考えているからだ。

一度店頭で電ドラボールのノーマルタイプを使ったことがある。その感想は「便利そうだけれど、手首が持ってかれるのが気になる」というものだった。ビスを締め終わったあとに勢い余って手首がくいっとひねられるような感覚があって、それがどうしても気になった。

そんな感想を持っていたときに新たに発表されたのがハイスピードタイプだ。見た瞬間これだ、と思った。トルクは弱まっているけれどそれは手首への負担がないと考えればメリットなわけだ。さらにネジを回すスピードは早くなってる。理想的ではないか。

とはいえ、結局「インパクトドライバーを持っているのに必要なのか?」という問に答えが出なくて1年以上踏み切れなかったわけだが。

本当に必要か

この問に対しては、買った今でも明確に反論できないのが悩ましい。正直なくても困らないからなぁ。

実際に使ってみると、トルクについては本当に弱い。手首への負担はまったくないので軽快に使えるのは間違いない。電子機器の基盤を止めてるネジとかに対しても気軽に使えそうだ。

ただし本当にトルクが弱くて、ねじ込む先がプラスチックや木材などで、木ネジをねじ込むときには途中で止まる。感覚的には手で締めるときに少し押さえつけながらやらないと締まらないようなときには、ハイスピードタイプでは回らない。レビューで「弱くて使い物にならない」という意見を見かけるのもうなずける。それくらい弱いので、この手の作業がメインとなる場合は役に立たないと思う。

そういう作業がメインとなる人はペンインパクトがいいと思う。私もほしい。

場合によってはパワー不足で止まるし、そうでなくとも結局最後は手回しで本締めしなければならない。それならば最初から手回ししやすいドライバーの方が便利ではと思わなくもない。ちなみに私はアネックスのラチェットドライバーを使っていて、これがとても便利である。

正直これが便利だからこそ、電ドラボールを買うまですごい悩んだというのがある。そして買った今もそれは思う。

電ドラボールハイスピードでの手回しは、このラチェットドライバーでの手回しと比べるとやりにくい。電動の分重いからだ。

ただ手回しだと数が多いと面倒くさくなる。この面倒くさくなるところとの兼ね合いが難しい。常日頃から何十本ものネジを開け締めしているなら、電ドラボールは間違いなく便利だろう。だからこのあたりの兼ね合いなんだと思う。

電ドラボールの方は、ラチェット式だと抵抗がなさすぎて回しにくいところでも素早くねじ込めるのは利点かもしれない。

でも結局のところ、電動式でコンパクトさを求めるなら、ペンインパクトを選んでおくのが一番賢い気がしてならない。

便利なのは間違いないけれど、めちゃくちゃニッチな製品だと思う。電子機器のネジ締めを頻繁にやる人にはささりそう。そんなドライバー。

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