通年通して使えるDyson hot+coolを買った

Dyson Purifier Hot+Cool™空気清浄ファンヒーター
HP07WS
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1台で空気清浄機と扇風機と暖房器具兼ね備えて便利だが、異音と使い勝手の悪さで微妙。

Dysonのhot+coolを購入した。

購入の動機としては、そろそろ空気清浄機を買い替えたかったのが大きい。Dysonでは下取りキャンペーンをやっていたのでちょうどいい。

あとは値段がネックで踏ん切りがつかなかったのだが、えいやで買うことにした。

なぜ選んだか

私は普段から日中活動している間は空気清浄機を運用している。机の上に積もるホコリの量が気持ち少なくなるから効果の程はあるんだと思っている。本当は一日中回し続ける方がいいんだろうが、寝るときは音が気になるので消している。

その上で、夏は扇風機を、冬は暖房器具を運用している。ならば一台にまとまっていたほうがいいではないか、というのがこれを買った理由だ。

金属音の謎

レビューに「金属音がする。修理に出したが仕様といわれた」というものがある。音に対しては割と敏感なので、これは買う前から気になっていた。

実際に届いた商品を使ってみると確かに音がする。私が感じるのは高周波音、たぶんコイル鳴きとかいう感じの音だが、たしかに音がする。ファンが回っている音という感じではない。

発生条件が謎だが、風量を小さくしていると必ずといっていいほどの再現率である。「フォーフォーンフォーンフォフォーン」という感じで音が常になっている。

これは仕様ということで、ある意味辛いと思う。特に寝室で使う予定のある人は気になるだろう。私も寝室で使っているが、寝るときは消さないと気になるレベルの音だ。

そもそもナイトモードにしてもうるさい。風量が最低の1になったら聞こえるので手に負えない。これは風量をAUTOにする、もしくは最低風量を常に2にしておけば気にならなくなる。

とにかく風量1にすると必ず「フォーンフォーンフォーンフォフォーン」と高温が鳴り響いて、風量2より気になって仕方がない。

ちなみに風量1でなくても金属音はするときはするので、もうそういうもんだと諦めるしかないのかもしれない。この高周波音がフルパワー運転時に起こるのならまだしも、静音運転時に発生するのはいただけない。たまに聞こえないときもあるので必ず発生するわけではないようだが・・・正直かなり不快な音なのでたまにでも発生するのはいただけない。

電気代について

暖房モードで使っているときの電気代については、基本的にオイルヒーターと大差がない。1

設定温度18度で一日中運転して大体200円くらい。1時間37.5円で計測した2。雪の降ってる寒いときに一日中つけてたら300円超えて目玉が飛び出た。日中の比較的温かい時間帯は暖房止めるようにして使うと170円とかに落ち着いてきている。

これはオイルヒーターで運用していても金額は基本的に同じという結果になった。どちらも設定温度になるまで電力を思いっきり消費して、設定温度になったら止まるという運転の仕方なので、どちらも大差ないという結果はうなずける。

体感温度は運転中のDysonの方が温風が直接当たる分あたたかいと感じる。一方で温風が出ていない間はあきらかに寒い。この点はオイルヒーターの勝ちだ。

設定温度に到達したら正面から風だけ出るのだが、風量がそんなにあるわけではないが、風が当たるだけで寒く感じる。暖房運転のときは自動的にディフューズモードに移行してくれないものか・・・。手動でリモコンを操作して変更すればいいのだが、暖房運転のときはディフューズモードをデフォルトにするとか配慮があっても良かったのにと思う。なんか高いだけで細かい気配りができないやつの印象がある。

電気代はそんなに変わらないのだから、オイルヒーターを使えばいいのではないかとも思う。そうすると、なんで高い金出してこれ買ったんだという話になる。うーん。

首振りの謎

本製品は360度フレキシブルに回転が可能である。動きはスムーズでなめらかだ。だが、自動首振りにすると話が変わる。首振りが直感的ではないのだ。

明確に正面が本機にはあって、そこを中心に90度だったり180度だったりの首振りが行われるのだ。これが非常に煩わしい。360度方向を気にしないで使えるデザインでありながら、自動首振りのことを考えるとわざわざ向きを考えなければならない。これが結構ストレスになる。

首振りの角度を変えようと首振り中に回しても、意地でもDysonの刻印のある正面を基準に首振りする。もう正面を自分に向けないとだめらしい。

普通に期待してるのは現在位置を基準に45度なり90度の首振りであって、いちいち本機の正面を気にしないとまともに使えない首振り機能とは一体・・・という感じだ。

これはスマホアプリであれば首振りの基準の向きを設定できるようだ。本体付属のリモコンでは調整できない。こうなってくると本体に付属しているリモコン自体がいらないのかもしれない。

高い割には微妙か

値段ばかり高くて細かい使い勝手が微妙というのが感想である。特に風速を1にしたときの異音はものすごく気になる。

また、暖房として使う際に設定温度に達したあと、手動でディフューズモードにしなければならないのも微妙なところである。再三語っているが、微風であっても風が直接当たるだけで寒く感じるからだ。この2点がなんとかなっていたら、手放しで高評価していただろう。

デフォルトでWiFiが搭載されていて、スマートアシスタント(Google Homeなど)と連携できるのはよい。布団の中から暖房を入れるとかが簡単にできる。ただ、それらはあくまで付随的な機能であって、本質的なところで不満があるので結論は変わらない。

暖房+空気清浄機+扇風機が一体になっていてスマートなのだが、値段が高い割に使い勝手の面で問題があるのはいただけない。それも使い方で対処可能ではあるので、だからこそ微妙な感想が拭えないのである。普通に買ってよかった、最高っていえたら良かったのになぁ。


  1. 比較対象としてもっと一般的なファンヒーターとかの方がよかったのかもしれないが、うちにあるのがオイルヒーターだったから仕方がない。そもそもファンヒーターもないし。石油ストーブだと単純に電気代で比較できないし。 ↩︎

  2. 1時間37.5円は日中45円、夜間30円の平均値をとった。電気代高い・・・。 ↩︎

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