タイマー機能のない電化製品を自動でオンオフできる便利なプラグePlugを買った
以前に二酸化炭素計を買ったのだが、これにはタイマー機能がついていない。寝室で使うと寝てる間に二酸化炭素濃度が上がってアラームが鳴ってしまう。これではまともに使えない。寝るときだけ電源を切ったり、計測モードをやめたりすることで対策できるが、絶対に操作を忘れるので自動化したい。
そこで今回はこのePlugという製品を購入した。これまた以前に購入したスマートリモコンを出しているメーカーの製品である。ちょっと値段は張るのだが、使い方によってはすごい便利になる可能性を秘めたアイテムである。
コンセントの中継機
どういう製品かと言うと、壁のコンセントと電化製品のコンセントの間につなぐ、延長ケーブルのようなものである。延長ケーブルではないのでコンセントに1段ePlugをよけいに挟むことになるだけだが。
延長ケーブルなどと紛らわしいことを書いてしまったが、当たり前だがコンセントの長さを延長する効果はない。むしろ製品が微妙に大きいので、コンセントの間隔や他のアダプタなどと干渉して刺しにくいなんてことが起こるかもしれない。実際に私はコンセントの刺し方をちょっと工夫しなければならなかった。少なくともアダプタと隣接して配置するのは、かなりの難易度を伴うと思ったほうがよいだろう。
コンセントと電化製品の間に入って何をするかというと、条件によって電源供給を止めたり始めたりするのである。
電源供給の条件とは
使う電化製品側にも条件があるのだが、まずはePlugを制御する条件から紹介しておこう。
ePlugは家庭内の無線LANに接続して設定を行う。eHomeというスマホのアプリで設定する必要があるのは、以前購入した[eRemote-miniというスマートリモコン](https://wantit.gcreate.jp/eremote-mini/)と同じである。私の場合、すでにeHomeはインストールしているので、ePlugをデバイス追加するだけだった。
アプリにデバイスを追加したら、後は自由に設定ができる。スマホアプリから電源のオン・オフを制御できる。
またこっちが重要なのだが、タイマー設定ができるのである。これを求めて私はこのePlugを購入したと言っても過言ではない。というかこのためだけに買った。それも二酸化炭素計のためだけに買った。
指定時間に電源をONにする、または特定時間が来たら電源をOFFにすることができる。私の場合は毎日指定時間のON/OFFで事足りるが、繰り返し設定は柔軟にできる。毎日・平日・土日、それ以外にもカスタムで設定できる。
なぜこの機能を必要としたかは[二酸化炭素計の記事](https://wantit.gcreate.jp/co2_monitor/)を参照していただきたい。要約すると、この二酸化炭素計を設置する場所は寝室兼作業部屋なので、活動中は計測していたいが寝るときは止めておきたい。寝てる間に二酸化炭素濃度は上昇するので、最悪寝てるときにアラームが「ピピピ」と鳴り響いてしまう。しかしこの製品にはそれを防ぐような親切な機能がついていない。だから外部から強制的にタイマー機能を供給したというわけである。
私はどちらかというとタイマー目的でこれを買った。しかしタイマーを設定せずとも、アプリから電源ON/OFFの切り替えはできる。これを利用して、リモコンのない電化製品にリモコン機能を付け足す、なんて使い方も可能になる。
使える電化製品の条件
ただし、使える電化製品には制約があるので注意されたし。というのも公式サイトにも書いてあるのだが、コンセントに繋げばすぐに動くタイプの電化製品でないとダメだからだ。ちなみに私が使っている二酸化炭素計はこの条件をしっかり満たしている。というかスイッチの概念がないので、コンセントに繋げたら計測開始する。だからこのePlugがマッチしている。
意外とこの条件はネックとなるような気がする。というのも、最近の電化製品はコンセントを刺しただけでは動かず、本体のスイッチをオンにしないと動かないものが多いと思うからだ。始めからリモコンがついている製品など特にそうであろう。
扇風機だってよほど型が古いか安物でもない限り、コンセントを繋いですぐに動き出すようなものはそうそうないはずである。物理スイッチタイプの製品であれば、そのスイッチをオンにしたままでON/OFFをリモートコントロールできるようにはなるが。
そう考えると、意外と適用できる電化製品が少ないことに気がつく。言うほど万能なやつというわけではないのだ。
他の使いみち
他の使い方としては、タイマー機能を利用して待機電力をカットするなんて使い方もありかもしれない。最近の電源タップには、集中スイッチなるものがあって、それを切ると電源供給が全部止まって待機電力をカットできるものがある。あれの自動化ができると思ってもらいたい。
とはいえ、そもそも集中スイッチのついている電源タップは無駄以外の何者でもないと私は思っている否定派なのだが、それは置いておく1。
そして、自分で提案しておきながら何だが、待機電力をカットする目的でこれを使うのは微妙かもしれない。
確かに電化製品に対する電源供給はカットできても、これ自体は無線LANで通信をしているわけだから、このePlug自体の消費電力を考えないといけない。ePlugの電源供給をオフにしたらePlug自体も止まるわけではない。ePlug自体は常に電源が供給されて動いているわけだから。
だから待機電力カット目的で使うのは微妙かもしれない。というかこれは私が今思いつきで思ったことなので、そんな目的で使うのは微妙かもよという話だ。
メインはあくまでリモート操作、タイマー操作ができるということだ。ただし、コンセント刺したら即動く電化製品でなければ意味がない。
冷蔵庫が寝るときにうるさいから電源を切る、なんて使い方は中の食材とお別れをする必要が出てくるのでやってはダメなパターンだろう。そう考えると、意外と使える電化製品ないのではと思ってしまう。それだけ最近の電化製品が高度化してきたことの現れであろうが。
しかしながら、こと二酸化炭素計については非常にマッチしている。もう作業しませんよという時間には電源供給が止まり、朝になったら電源供給が開始され計測が始まる。夜は部屋を締め切っているので、計測開始時の二酸化炭素濃度はかなり高い。つまり、寝てる間に付けていたらアラームが鳴ってうるさいということだ。これを防げるのは、私にとっては非常に大きい。
そんなわけで、この製品のメリットを享受できる電化製品がそんなにないというのが、この製品の最大のネックである。ただし、マッチすればこれほど便利なアイテムもそうそうないだろう。
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そもそもいちいち集中スイッチを切るなんて手間のかかることをやった試しが一度でもあるだろうか。だいたい電源タップは手の届きにくいところに隠すというか配置するのが私のセオリーなので、集中スイッチがあっても誤操作によってパソコンへの電源供給が止まって阿鼻叫喚という記憶しかない。そして電源タップにこの節電用スイッチがついていないタイプを探すほうが逆に難しい時代になってしまった。あのスイッチは使わないくせに光っていて、夜間に眩しいだろう。通電しているのがひと目で分かるのは便利かもしれないが、それならスイッチにする必要性はないだろうと思ってしまう。節電できて嬉しいという人より、ご操作で電源切ったじゃねえかバカヤロウという人の方が多いに違いない。 ↩︎
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