ツルツルした感じが苦手なら是非試してみてほしい、メディアカバーマーケットのCintiq13HD用保護フィルムをレビュー
Cintiq13HD用の液晶保護フィルムというと、私が買ったタイミングではエレコムの液晶保護フィルムか、ミヤビックスのOverray Briliantしか選択肢がありませんでした。そして、Overray Briliantは映り込みがひどいという話だったので、私はエレコムの液晶保護フィルムを選んで使っていました。
ちょっと話は脱線しますが、私は決してミヤビックスが嫌いなわけではなく、むしろ好きです。その昔、私がW-ZERO3という携帯電話（PHS）を使っていた時、非常にお世話になったメーカーです。素晴らしい液晶保護フィルムを作っているメーカーだと思います。今回は単に「映り込みが激しい」という話だったので避けただけです。
まぁそれは置いておいて、ここからが本題です。
最近このCintiq 13HD用の液晶保護フィルムに新たな選択肢が加わったようです。ちょうどエレコムの液晶保護フィルムが傷だらけになってきて、作業中に引っかかりを感じるようになったこともあるので、試してみようかと購入することにしました。
メディアカバーマーケットというところが販売している製品です。種類もいろいろあるようですが、私が買ったのは反射防止タイプ（ノングレア）のものです。
届いた商品を見ると、どうもCintiqのサイズに合わせてあらかじめ加工しただけの液晶保護フィルムのようでした。パッケージというか、液晶保護フィルムとピラ紙1枚、方眼紙に空気を押し出すヘラとクロスが入っただけの簡素な包装でした。
エレコムの液晶保護フィルムとの比較
私のCintiq使用歴は、液晶保護フィルムなしの状態で30分ほどおっかなびっくり使い、その後は1か月ほどエレコムの液晶保護フィルムを貼って使っていました。
そのため比較と言っても、エレコムの液晶保護フィルムについてはフィルム無しの状態と比較した感想で、メディアカバーマーケットのフィルムはエレコムのものと比較した感想です。しかも同時に使って比較したわけではないので、曖昧な感覚による感想であること前提にしてご覧ください。
| エレコム | メディアカバーマーケット | |
|---|---|---|
| すべり具合 | ツルッツル | そこまで滑らない |
| サイズ | カットが必要 | 画面にぴったり |
| かたさ | 筆圧をかけるとフィルムが凹むのが分かる | 安心して筆圧をかけられる |
| 映り込み | 気にならない | 気にならない |
| フィルム表面の光沢 | 美しい（ピカピカしている） | ややくすんでいる |
| 貼りやすさ | 貼りやすい | やや苦労（細かい気泡を追い出しにくい） |
| パッケージ | しっかりしてる | 簡素 |
エレコムのフィルムはタブレットで使うことを想定した商品ではないでしょうから、比較的柔らかいです。対してメディアカバーマーケットのものはハードタイプであるため、フィルム自体がそれなりに硬いです。それが両者の最大の違いだと思います。
これはペンで筆圧をかけると如実に違いとして現れます。エレコムのだと筆圧をかけた時にフィルムが凹んでいる感覚があってちょっと気持ち悪かったのですが、こっちのフィルムはそれがありません。これなら安心して筆圧をかけることができます。
メディアカバーマーケットのフィルムは、まだまだ使い始めたばかりではありますが、かなり描きやすい気がします。エレコムのツルツル滑る感じもあれはあれで悪くありませんでしたが、メディアカバーマーケットの滑り心地というか、フィット感がちょうどしっくりきます。適度な抵抗感があるのがいい感じ。
ペンタブレットを使ったお絵かきの際に気になるのは、ツルツル滑る感覚だと思います。慣れてしまえば気にならなくなりますが、その慣れるまでが大変です。紙に鉛筆で書くことと比べてどうにも頼りないというか、手応えがないというか。
このフィルムを使えば、その手応えが手に入るわけではありません。しかし比較的摩擦が高めだと思うので、ツルツル滑りまわるよりはマシだと思います。ツルツル滑ってなんか気持ち悪い、という人にまずは試してみてもらいたいと思います。
貼るときは向きに注意
貼る際には1点注意があり、液晶保護フィルムに保護フィルムが両面に貼ってあります。説明書きがありますが、1番の保護フィルムを剥がしてからCintiqに貼るので、間違えて逆側を剥がさないようにしましょう。逆をはがすとそもそも貼り付きませんけどね。
液晶保護フィルムがかなり硬めで気泡を押し出しにくいです。貼った後に残った気泡を押し出すのに、ヘラでかなり強く押し出さないとならないので、描画面の保護フィルムなしだと使う前から液晶保護フィルムが傷ついてしまうかもしれません。
追記
使用していくにつれて、フィルム表面に細かい擦り傷がついてきました。しかしエレコムのフィルムと比べると、細かい傷がついても描き心地には影響がないところが素晴らしいです。エレコムのフィルムだと明らかにペン先が傷に引っかかる感じがしたので。
ただ、描き心地には影響はありませんが、フィルム越しに見るCintiqの画面は余計に濁って見えるようになってきました。線画レベルでは問題はないでしょうが、色の発色が通常のモニタで見るものとはかなり違うように感じます。色の確認は別途モニタを接続して、そちらで確認した方がいいでしょう。
フィルム越しのCintiqでは色がかなりくすんで見えます。表面の擦り傷がなければそれほどでもなかったですが、使い込むうちに色が見えにくくなると自覚するようになったことを追記しておきます。
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