HHKBお試しプログラムを利用して使い勝手を試してみた
HHKBがどんなものかちょっと気になっていたので、レンタルで試してみた。
きっかけはKeyballの不調
キーボードはKeyballを使い始めてもう1年くらいになるのか。Keyball39を使いだしてちょうど1年立つらしい。
Keyballに不満があったのではない。むしろ自作したこともあってとっても愛着がある。
愛着があるだけでなく使いやすく今では普通のキーボードが使えなくなっていると言っても過言ではないだろう。
そんなKeyballだが、1年も使っているとネジが緩んできたりする。気にせず使っていたのだが、さすがにゆるゆるになってきたのでちょっと分解して締め直すことにした。その際にちょっと動作が不調を感じた瞬間があった。それにいつの間にかバックライトがつかなくなっており、本腰入れて調整をしないといけないかなと感じている。といっても打鍵には影響はないのでめんどくさくてそのまま使い続けているが。
Keyballの予備機を準備しておくかとも思ったが、ちょうど同じようにマウスがキーボードと一体になっているHHKB Studioを試してみようとレンタルで試してみることにした。
一応日本語配列と英語配列の2つをレンタルで借りて使い勝手を試してみることにした。
日本語配列と英語配列の違い
まずHHKB Studioはなぜかキー数が日本語配列と英語配列で明確に異なる。特に英語配列はカーソルキーすら存在しないので、かなり特殊といえる。
まあそれ以上に特殊なKeyball39を使っている私がいうのもなんだが、この時点でかなり人を選びそうだなと思う。Keyballにもカーソルキーはないので、Fnキーを押しながらキー入力でカーソルキーになる英語配列は特に気にはならない。Keyballの動きをしようとして戸惑っているけれど。
一般的な人は日本語配列を使うのがいいと思う。キー数が少ないと言っても、日本語配列のほうが明確にキー数が多い。それが逆に私は使いづらく感じるので、使うなら英語配列かなと思っている。
正直Keyballが最適すぎて乗り換えるつもりもなくなったけれど、せっかくレンタルしたので1週間くらいはHHKB Studioでキー入力やっていこうと思う。Keyballと併用するとどうしてもそっちを使ってしまうので、Keyballはしばらく封印。もとに戻したときにちゃんと戻れるのか若干不安である。
キーマップ書き換えツール
キーマップがカスタマイズできるようになっている。Keyballで当然の機能なので馴染もある。
たとえば英語配列のHHKB Studioでも、キーマップのカスタマイズでキー一発でIMEをON/OFF切り替えとかできる。他のツールが必要とかアプリを別途インストールしなければならないなんてことはない。キーマップの切り替えのみでできる。
問題はどのボタンに割り当てるかだが、私はマウスボタンに割り当てた。Macの普通のキーボードでIMEの切り替えをする位置にちょうど近いからだ。
ということは、ポインティング・スティックは当然使わないという選択になる。Keyballのトラックボールと比べるとポインティング・スティックはとても使いづらい。我慢して使うより切り捨てたほうがスッキリしてよいかもしれない。
ジェスチャーパッド
ジェスチャーパッドについては、どうだろうなあ。個人的にはあまりよい機能とは思えない。
ホームポジションから手が離れるのがまず嫌。Keyballでホームポジションから手を離す必要がまったくない生活をして1年経っているのである、手の動きが大きくなりすぎると問題が出てくる。キーの押し間違えが増えるのである。
それにジェスチャーパッドの動作もいまいちで、微妙な操作をしたいときに使い物にならないと思う。
たとえばキーボードの左端をスワイプすると上下のカーソルキー入力、左手前が左右のカーソルキーに割り当てられているのだが、これでカーソル位置を制御しようと思うと思った位置に移動できなくてストレスがたまる。だいたい行き過ぎてしまう。
もうちょっと使えば慣れるかもしれないが、ホームポジションから手が離れてしまうからなあ・・・。日本語変換のときにちょっと便利かもとは思ったが。
Keyballの素晴らしさを再認識できた
こうして今HHKB Studioで記事を書いているのだが、改めてKeyballの素晴らしさを実感した。というかすでに腕が痛くなってきている。テンティングでこの1年肩こりにならなかったが、キーボードの入力姿勢のおかげであったか。
HHKB Studioの記事なのにあんまりいいところを書けなくてすまない。正直これなら普通の省略されていないキーボードを使ったほうがマシかも知れない。
ただ打鍵感はさすがはHHKBというべきかもしれない。音は静かでちょっとキーの押し心地としては若干重めではあるが、押下時の音が心地よい。Keyballだとカチャカチャと響くが、HHKB Studioは重厚感がある。
キーボード自体がやたらと重いので、そういうところも影響しているのだろうか。
まだ1日目だし
1日目にしてHHKB Studioは駄目だなと思ってお蔵入りになるかと思ったが、Keyballと併用するからかもしれない。Keyballを封印して1週間位は使ってみることにした。
Keyballに不満がないわけではない。
テンティングは便利ではあるが、キー入力の勢いで動くのが気になる。私の場合は60度から70度程度傾けているので、流石に左右によっていってしまう。
ちなみにマンフロットの三脚を土台にしているが、この土台の上に自由に首振りのできるやつを取り付けているので、それは滑ってしまういというものだ。
トラックボールが一体となっているのが売りではあるが、これにも悩みのタネがある。私はJキーに左クリックを割り当てているが、クリックしたいときにキー入力となったり、その逆になったりすることが起こる。こちらは自分で調整しているファームウェアがよくないのだけれど、そもそもどうやってもキー入力がしたいタイミングをプログラムで判定するには限界があるので、この問題は回避不能なものである。それでも自分なりに使いやすいように独自の成長を遂げており、公式ファームウェアも使いづらいレベルになってしまった。
そんな状態だが、HHKB Studioの入力にも慣れてきた。というか昔はこういうキーボードを使っていたので、その感覚が戻ってきただけだが。結構普通に切り替えられるものなのだなあ・・・。
HHKBのキーマップはちょっと調整しただけだが、それだけで使いやすさがかなり変わる。最初は右上がチルダで使いにくいことこの上なかった。そういう育てていく楽しみを見いだせる人であれば高い金を払う価値があるのかもしれない。
これでプログラミングをしたらどうなるか・・・仕事になるのかが問題である。
追記
一週間使ってみるといったな、あれは嘘だ。肩に違和感を感じてたった1日で断念した。
HHKBがどうのというより、もう普通のキーボードに戻れないというのが正しい。
マウスの持ち替え、typoによる入力ミスのループ。そして何よりキー入力姿勢が想像以上にきつかった。分割キーボードで自然な姿勢に慣れてしまっているから、これはもうしょうがない。
短時間のキーボード入力ならまだしも、使い続けるのは無理だなあ。
それに私はキーの打鍵感にはあまりこだわりがないのだなと改めて思ってしまった。確かにHHKBの高級感のある打鍵感と音。それはすばらしいものだと思うけれども、それがキーボードを選ぶ決め手にはなり得ない。なんなら軽めでカチャカチャいうほうがテンションが上がるくらいだ。
キースイッチにちょっと興味はあるものの、そのためだけに44000円払う気にはなれない。お試し期間中にキースイッチ交換してみてKeyballに装着したらどんな感じか試してみるのも手かもと思ったが、交換するのは面倒なんだよなあ・・・。それにその先は流石に沼過ぎるから立ち入らんとこ。
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