お絵描きが捗る左手用デバイス、Razer Nostromoをレビュー

Razer Nostromo
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ゲームにお絵かきに、ショートカットが捗ります。

元々はFPSゲームをやるコントローラー的なものとして欲しいなと思っていました。調べていくうちに、ペンタブなどで絵を描く際のショートカットキーを使うアイテムとしても便利だということに気づき、購入してみました。

使ってみてどうだったか

同タイプの製品と比較すると、利用できるキーが少ないのが欠点といえば欠点でしょうか。ショートカットの設定をしていると、もうちょっとボタンがあれば・・・なんて思うことがしょっちゅうではあります。まあそれも、特定のボタンを押している間だけキーマップを切り替えるというような機能があるので、工夫次第でカバーはできます。

利点はホイールがあることで、ペンを持ったままキャンバスの拡大縮小を自在に行ったりできるので、非常に便利です。タブレットを使って絵を描くことを考えれば、現状この製品がベストチョイスなのではないでしょうか。

商品写真ではジョグスティックっぽいものがありますが、実際は4方向しか入力できない十字キーです。このキーは、ゲーム等で移動するためのキーとして使うのは若干厳しいかもしれません。親指を伸ばした状態で操作すること、画面に対して十字キーが斜めになっているため方向が分かりづらいことから、いまいちしっくりこない気がします。

私はゲームで使う際には、移動はWASDをキーボード部分に割り当て、十字キーはショートカットボタンとして利用しています。絵を書く際など、そこまで細かなまたは即効性が求められるような移動ではなければ、この十字キーでの操作は充分です。(たとえばキャンバスの表示位置の調整など)

ちなみに十字キーをショートカット割り当てする場合、斜め入力にもキーを割り当てることが可能です。たとえば十字キー左上にCtrl+Zを割り当てることができます。しかし実際には、左上だけを的確に入力するのは不可能に近く、どうしても左もしくは上入力が暴発してしまいます。

十字キーはおとなしくデフォルトの動作、もしくはショートカットキーとして活用するのであれば、上下左右の4方向のみ割り当てるのがいいでしょう。

使えるように設定するのは面倒くさい

ショートカットの割り当てが結構大変です。「ああ、この機能(ショートカット)押したい」と思った時が設定のしどきなのですが、面倒くさいので近くにあるキーボードでショートカット押して凌ぐことがたまにあります。

ショートカット用のキーは14個。大体キーの場所は見なくても分かる程度の大きさ、配置だと思いますが、1~5番の一番上のキーは手元を見ながらでないと押し間違いやすいかもしれません。

USBケーブル長は1.8mほど。パソコンの配置からケーブルが届くかどうか確認する際に参考にしていただければと思います。これで無線バージョンがあれば、無線アイテムスキーの私としては文句の付け所がないのに、非常に残念です。

補足

この製品のドライバ(及びキーボードの設定)をするソフトウェアはこちらからダウンロードできます。>>ドライバダウンロードページ

Razer製品を他にも使っている人は、必然的にSynapseというクラウドベースの設定ソフトを利用することになるでしょう。他のRazer製品なんか使ってないという人は、Legacy DriverでもOKです。Legacyの方は、ローカルで設定が完結する普通のドライバです。

操作性やら画面の構成などが若干違いますが、特にこだわりがないのであればSynapseの方がいいのではないでしょうか。Synapseだとどこのキーを設定しようとしているか、画面上のキーがハイライトされるので、見やすいと思います。さらに設定がクラウド上に保存されるため、パソコンを変えても設定をし直す必要がないのは便利です。

と言いつつ私はLegacyの方を使っています。はっきりとはしないが、Legacyの方が設定できる項目が多い気がするので戻しました。確証が無いので気のせいかもしれません。

ちなみにLegacyの方ですでに設定をしている場合(付属のCDでドライバインストールしていたら大体Legacyの方だと思う)、Synapseにバージョンアップすると、既存の設定が消えてしまいます。(少なくとも私は設定し直す羽目になりました)

割り当てることのできるキーに違いはないので、どちらを使うかは好みでいいと思います。私がLegacy使っているのは、Synapseを入れたら、Nostromoの設定が消えていたということに腹が立っただけかもしれません。

さらに補足

クラウドベースのSynapseでRazer Nostromoの設定をすると、十字キーの4方向、十字キーのすぐ上にある小さい丸ボタン、親指の部分にあたるボタンに機能を割り当てることができません。割り当てられないだけで使うこと自体はできますが、デフォルトではない動作にカスタマイズしたい場合、クラウドベースのソフトウェアでは役に立ちません。

具体的にいうと、CLIP STUDIO+Synapse(クラウドベースドライバ)の組み合わせだと、十字キー部分がカスタマイズできないので完全に無駄になってしまいます。私はLegacy Driverを使って十字キーをカンバスの回転・反転に割り当てています。

Windows10でもLegacy Driverが使えます。ドライバ探すのが大変かもしれませんが、Nostromo単体で使うならLegacyのドライバを使うことをお勧めします。

Razer Nostromo Legacy Driver

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