DIY動画見てたら自分でも溶接してみたくなったのでSBD-80買った

溶接機 Buddy80 SBD-80
SBD-80
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100Vでも十分なパワーで素人でも使えた。(きれいに溶接できるかはまた別の話)

DIY動画を好きでよく見ているのだが、前々から溶接に挑戦してみたいと思っていた。

特になにか作りたいものがあったわけではないので思うだけで終わっていたのだが、こういうのは勢いである。

定期的に訪れる「なんか散財したい」気分で買ってみることにした。買ったのはスズキッドの半自動溶接機だ。

いざ溶接・・・の前に使用テスト

ワイヤーは別売りということに気づかず出鼻をくじかれる。ちゃんと同梱物は確認しよう。

ちなみに中華製のもっと安い半自動溶接機がある中、なぜSUZUKIDのBuddyを選んだかというと、100Vで使える中華製の安物だと電源がしっかりしていないと使えないかもというおそれがあったからである。

うちは専用回路があるわけでもなく、そういう電源でも問題なく使用できるかが一番の懸念だった。

もっとも電気工事士の資格はあるのでいざとなれば自分で専用回路を作ればいいのだけど、そうなったらなったで追加の出費がある。

説明書によると最大パワーで使う場合は30Aのブレーカーに接続しろとのことだったので、フルパワーで使ったらブレーカーが落ちるのかを確認してみた。ちなみに一般的な15Aの回路で使うのは電圧・電流のダイヤル8が限度である。

適当な鉄製のものがなかったので、使い古しのチップソーの上でバチバチッとやってみた。だいたい1mmくらいの厚みの鉄板になるとは思うが、低いパワーでも普通に穴が空くくらいのパワーがあった。

使い方に慣れていないので熱を与えすぎているせいもあると思うが、思ったよりパワーはあるなと感じた。試しにビードを引いてみただけなのに熱で鉄板が歪んでしまった。

7くらいの強さで使えば十分なパワーがあると判断。最大パワーでもブレーカーは落ちなかったが、連続で使い続けたらどうなるかはわからない。うちの場合は配線があやしいこともあって8以上のパワーで使うのは極力控えたい。

3.2mm厚の鉄板はダイヤル7くらいで十分溶接ができると思われる。一度では裏まで溶接できていないが、表と裏を溶接すれば十分かなと思う。

持ち運びと作業場所

ケーブルを度外視すれば本体は思ったよりもずっと軽い。が、ケーブルが3本(電源、アース、トーチの3つ)出ているので結構な重量になる。

廃材を利用してオカモチのようなものを作成してケーブルをまとめられるようにした。トーチを置く場所ができたのでなにげに便利である。

だいたい買ったはいいが、作業場所がないのが困りものである。

作業台がないと溶接するときの姿勢も安定しないためなんとかしたいところ。普段木工に使うワークベンチの上に鉄板を敷いて簡易溶接台として運用して当座のところはしのごうと思う。

切断道具が必要

マキタのハンドグラインダーがあるのでこれで切ればいいかと思っていたが、思っていたよりももっと大変だった。大物を切断したが時間がかかって仕方がなかった。(3.2mm厚の20cm幅ほどある鉄板)

炎天下の作業で汗だくになるし、バッテリも途中で尽きるしで効率が悪い。高速切断機が欲しくなる。

とりあえず簡易グラインダースタンドを買って凌ぐことにした。といってもこれはいちいちグラインダーを取り外すのめんどくさいので、大量に切る必要があるときのみ活躍しそう。

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固定専用にできる予備のグラインダがあればよかったのだが、あいにく予備のグラインダはあっても取り付けできるものではなかった(グラインダの横っ面にネジ穴がないタイプ)。

あと切断できる能力も限定的なので、高速切断機を買ったほうがいいなと思った。切ろうと思ったらグラインダの頭がワークにぶつかって切れないとかそんなのが多すぎたからだ。

溶接するのに必要なあれこれ

遮光面は必須で、その中でも初心者は自動遮光面を買うのがよい。理由は両手が使えるからである。

片手で溶接は無理。初心者には不可能である。めちゃくちゃ手がぶれて狙ったところにトーチを持っていけない。よしんば一瞬はできても、動かすときにはいきなりジャンプしてしまう。

溶接は一定のスピードで動かす必要がある。両手でトーチを保持しないとそれはなかなか実現できないだろう(というか両手でも難しい)。

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私はSUZUKIDのを買ったが、中華製の半額くらいのやつにすればよかったかなあ・・・。

他に必要なものといえば、溶接用手袋だろうか。

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肘くらいの長さまであるものを買った方がよい。普通の革手だとスパッタが手首に入ってきてえらい目にあった。肘の部分までカバーできるものと組み合わせたが、作業しているとズレてきて結局袖の中に入ってきてあっちっちだった。

この手袋は肘のあたりまであるので滅多なことでは手首にスパッタが入ることはない。さらに直接手が触れる内側は綿素材になっていることで、手が革臭くならないところが気に入っている。ただその分布地が薄いので、これだけだと溶接の際の熱が伝わってしまう。結局2枚履きは必要な感じになってしまった。

あとはYouTubeでお勧めされていたレンジガードを買ってみた。鉄製のもので高木のレンジガードがよいらしい。特に私は作業場所が確保できないので、周りへのスパッタの飛散を防げてよい感じである。

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DIYの幅が広がった

溶接機があってよかったなと思ったのは、既製品を改良できることだろうか。既存の塗装や見た目が残念なことになることに目をつむることにはなるが、荷物の落下防止用の柵を追加することができた。

一から鉄板を組み合わせて作るもよし、ある程度既製品の形を活用し改造するもよし。できることが広がる感じがする。

作ったものは今のところ側溝の蓋、棚など。強度を気にするようなものは作っていない。とりあえず付けばいいやという感じでやっているので、見た目は結構ひどい。

側溝の蓋などは3mm厚あったのでまだやりやすかった。逆に細いものを溶接しようとすると難易度が高い。とりあえず何度もやって慣れていくしかない。

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