e-Tax使って電子申告データを作成するなら、やよいの青色申告でやるのが結局良かった話

やよいの青色申告15
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パッケージを毎回買い換えるのか、サポート使って更新するのがいいのかまではまだなんとも言えない

個人事業の帳簿つけるのにMFクラウド確定申告を利用していたのですが、いざ確定申告しようと思った時に困りました。

当初の私のイメージである「青色決算書をe-Tax用のデータとして切り出して、Web版のe-Taxに読み込ませてやれば確定申告が仕上がる」という流れでの作業ができませんでした。

これでは意味がないとちょっと絶望しかけました。今年の確定申告は何とかするにしても、来年以降も使い続けるのは難しいなと。しばらく考えた挙句、他のシステム・ソフトへの移行を考えることにしました。

ちなみにこれはe-Taxを利用して電子申告をするのが前提の話です。紙に印刷して書面で申告する人ならMFクラウド確定申告でも何でも特に問題はないと思います。

複式簿記が分かっていて、さらに電子申告をしたいという人の参考になればと思います。

Web版e-Tax

Web版e-Taxだと、システムが提示してくれる流れに沿って必要な数値を入力していけば、必要な申告書が勝手に作られていきます。確定申告するのにどんな書類が必要なのかよく分からない人でも、とりあえず流れに沿って数字をいれるだけで申告書ができあがるイメージです。

e-Taxのサイト自体はどこに何があるかよく分からない作りですが、確定申告書を作るという1点においては非常に分かりやすいです。ただしどんな申告が必要な所得があるかどうかなどが分かっていないと使えないですけどね。

私も去年はWeb版e-Tax使って申告書を作ったのですが、使いやすかったので今年もこれを使おう。決算書だけはどうにかしたら取り込めるんじゃないかなって思っていました。

しかしWeb版e-Taxで決算書を取り込む場面があるのですが、ここで取り込めるデータはWeb版e-Taxで作成したデータでないと無理なようでした。この点において、私の当初想定していた使い方はできないというわけです。

そうなれば、とるべき手段は2つ。

1つはMFクラウド確定申告で作った青色決算書を見ながら、Web版e-Taxに自力で数字を転記していく方法。面倒くさくて願い下げです。

1つはMFクラウド確定申告ですべての申告書データを作成してしまうことです。

MFクラウド確定申告の申告書作成機能

お世辞にも使いやすいとはいえません。確定申告書Bに入れる数字を直接入力する感じでした。

これといったウィザードも何もないので、どこに何の数字を入れるのかが分かっていないと使えません。さらにいうと、確定申告書の手引を使って自分で必要な計算をしなければならない感じでした。

仕訳の入力などは使いやすかったのですが、作り上げたデータを確定申告に使えない(個人的に使いにくい)のでは使う意味がないです。

Freeeの申告書作成機能

FreeeはMFクラウド確定申告に比べると親切そうなインターフェースでした。

ただFreeeの場合は、仕訳の入力という入り口の部分で私の肌に合わないので、そもそも使いにくいのです。

これはFreeeが悪いのではなくて、単に私の肌に合わないというだけです。

Freeeは複式簿記を意識させないという理念の元に作られているシステムなのです。ですので、複式簿記で入力するというのはコンセプトに反する使い方なのです。こればっかりは仕方がないです。

Freeeで作った青色決算書がWeb版e-Taxで取り込めるかどうかは試していませんが、決算書単体をe-Tax用のデータとして書き出すことはできるようです。

ただしWeb版e-Taxで取り込める決算書は、Web版e-Taxで作ったものだけっぽいので、Freeeを使っても取り込むのは無理だとは思います。

入力に抵抗感がないのであればFreeeはきっと使いやすいと思います。サポートが親切っぽいのも好感度がよいです。

やよいの青色申告

で、結局やよいに行き着いてしまいました。オンラインではなくパッケージ版を使っています。

オンライン版だとe-Tax用のデータ書き出しができなかったので、もうパッケージ版でいいやとなりました。

パッケージ版はMFクラウド確定申告やFreee、やよいの青色申告オンラインと比べると初心者お断りな感じです。仕訳帳などの帳簿が何を意味しているのか分からないと使いづらいと思います。

経理の経験がありますという人なら抵抗なく使いこなせるでしょうが、そうでなければサポートなしで利用するのは無謀でしょう。

確定申告書の作成機能はなかなかに優秀です。もしかするとWeb版e-Taxよりさらに親切かもしれません。

「このような収入がありますか?」というような質問に答えていけば、必要な申告書や入力欄が提示されるので、それに合わせて入力していけば申告書を作成できます。

決算書だけを書き出してWeb版e-Taxに取り込むことはやっぱりできませんが、このソフトならワンストップですべての申告書を作ってしまえばいいでしょう。

e-Taxで電子申告

それぞれのソフトで書き出したe-Tax用データ(xtx形式)は、Web版のe-Taxで取り込むことはできません。取り込むことができるのはe-Taxソフトです。

作成のところで組み込みボタンを押すと取り込むことができます。すでに作成中の申告書に追加で組み込んだりできないのが不便です。

やよいの青色申告を使ってできるのは、電子申告用のデータを書き出すところまです。実際に電子申告するためにはe-Taxソフトが必要です。

e-Taxソフトにやよいの青色申告で作成したデータを組み込んだ後、送付書(電子申告で送る書類を書いたもの)、電子申告で送れる添付書類(給与の源泉徴収票とか株式の取引報告書とか)を追加で作成して電子申告できます。

送付書に関しては、何もしなくてもe-Taxソフト側で「必要だから」と勝手に追加作成されます。送付書の中身は空なので、自分で電子申告で送る書類にチェックをつけてやる必要がありますが・・・。

想定外に時間を食ったものの、無事に電子申告できました。

結局どれを使ったらいいのか

複式簿記の知識がない、もしくはよく分からないというのであれば、Freeeがいいと思います。

Freeeの入力が肌に合わないというのであれば、その後は電子申告を利用するかどうかで分岐です。

電子申告は使わず、書面で申告するのであればMFクラウド確定申告でいいと思います。やよいの青色申告オンラインとどちらを使うかは、これまた好みの問題だと思います。どちらかというと、やよいの方が業務寄りのような気もしますが。

電子申告するのであればやよいの青色申告使った方が無難です。オンラインではなくパッケージ版で、です。

あんしん保守サポートをつけるかどうかも悩ましいところなのですが、これはちょっと使い続けてみないとよく分かりません。パッケージ版を買い替えてアップグレードしていくのがいいのか、サポートに入って更新し続けていったほうがいいのかはまだ判断つきません。

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