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アニメにおける2Dと3Dについて考えさせられる、SHIROBAKO Blu-ray2巻をレビュー

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SHIROBAKO 第2巻 (初回生産限定版) [Blu-ray]
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話をややこしくするタローを殴りたくなるけど、そこはぐっとこらえてずかちゃん先輩を応援したい

4〜6話が収録されているSHIROBAKO Blu-ray第2巻です。

メインで描かれているのはアニメにおける2Dと3Dの確執の話です。それに加えて4話では声優の卵である坂木しずかの話、そして監督から最終話の絵コンテが上がらないという伏線が同時に進行しています。

SHIROBAKO 第2巻 三方背ケース

4話「私ゃ失敗こいちまってさ」

4話のメインは主人公宮森あおいの同級生で、声優の卵でもある坂木しずかをメインに据えて、声優のオーディションの話が描かれています。初めてのオーディションで緊張してしまって失敗してしまったしずか。失敗して落ち込むしずかを見ているのが辛くなります。

それでも失敗にめげずに、健気にも「次頑張る」というしずかの姿には心打たれるものがあります。

そしてそんなしずかの話の裏で、密かに進行している武蔵のアニメーション内の新たなトラブル。みんなのたかなしたろーがまたやらかしていて、ラストは遠藤さんが「俺は8話の作監降りる」と爆弾発言して終わります。

5話「人のせいにしているようなヤツは辞めちまえ!」

遠藤さんの作監降りる発言に至る経緯が描かれます。

タローは「次の手を決めてから報告する」なんて言ってますが、それは最悪なので真似しないように。アニメじゃなくてもそれは同じ。

まぁ偉そうなことを言いつつ、自分が同じ立場にたつとタローと同じようなことしちゃうんですよね・・・。でもそれは自分のメンツを守るための行動であって、お客さんのこととか作品のことを考えての行動じゃないんですよね。

しかしながら、話がこじれてしまったのはタローの余計な一言が原因ではありますが、そもそも対立する火種は遠藤さんの中にあったというのが描かれます。

時代の流れとして3Dの仕事が増えているという状況があります。これから先ずっと絵を描いて食っていかなければならないのに、その仕事は徐々に3Dに奪われつつあって、そこに危機感を持っていた遠藤さんが、実際に3Dに仕事を奪われるという場面に遭遇してしまったわけです。それはショックだし怒りもするわけですよね。(実際には3Dに仕事を奪われたわけではなく、タローが言ってもないことを付け加えて話したせいで、そう捉えてしまったんですけど・・・)


脱線してしまいますが、アニメを見る一人の人間として言わせてもらえば、やっぱり2Dがいいなって思います。背景やメカが3Dに置き換わっていっても、キャラクターはやっぱり手書きの方がいいかなって思います。

一方で、楽園追放のように、全編3DCGなのに違和感を感じさせないアニメもあったりするわけです。3Dってここまでできるんだっていうのがすごい驚異的でした。

3Dって私の中では「要は手抜きなんでしょ」というのがあっただけに、余計にすごいと感じたんですよね。アニメにおける3Dの可能性ってまだまだいっぱいあるんだなって思います。

SHIROBAKOの劇中でも最終的に遠藤さんが3Dに対する確執を超えて歩み寄ってましたが、そうやって面白いアニメが見れたらいいなと思います。


それはともかく、間違いなくタローを殴りたくなる回です。

6話「イデポン宮森 発動篇」

初めてタイトル見たとき、「イデポンってなんだ」って思ったんですが、どうやらイデオンのことのようでした。私はイデオンはスパロボで知ってるくらいで、本編がどういう話なのかはよく知りませんが、なんとなくは分かりました。

2Dと3Dの対立軸で描かれていた遠藤さんと下柳さんの2人は、実はイデポンを見てアニメに携わりたいと思ったという共通点が発覚します。そんな二人ははじめは互いに距離を置いてイデポン展を見て回っていたわけですが、タローの素っ頓狂な解説に二人でハモりながら「違う!」とツッコミをいれるうちに和解します。

そんなイデポン展を経ることで、二人の仲にあったわだかまりが解消されて(きっとタローがいなければ生じなかったわだかまりですけど)、遠藤さんは8話の爆発シーンを描き上げます。

最後にその書き上がった爆発シーンが流れて終わります。

ブックレットで解説がありますが、劇中では遠藤さんが徹夜で仕上げた爆発シーンですが、実際には2週間かけて作られたそうです。

流したらほんの数秒でしかないのに、あれだけ書き込まれたものが何枚も使われるわけですから、そりゃ2週間もかかるわって思います。

SHIROBAKO見てなかったら、これからもこういったシーンって何も思わず見流していたと思います。アニメーターってすげえ。

ブックレットなどの特典

今回のブックレットも読み応えがありますが、1点注意があります。

巻末に15話のアフレココミックレポートが載ってるんですが、壮大なネタバレが含まれているので15話未視聴の人は気を付けてください。私はビデオに撮ってた15話を見る前にこれを読んだので、若干ショックでした。「15話のアフレコ」って書いてある時点で気づけよって話ですが・・・。

ブックレットの15話アフレコレポート

15話未視聴の人は読むのをぐっとこらえた方がよいかもしれません。

オーディオコメンタリーは4話がキャストコメンタリーで坂木しずか役の千菅さんが、5,6話にはスタッフコメンタリーとして板野さんが出てきます。

特にスタッフコメンタリーはかなりのぶっちゃけトークですごかったです。1巻みたいに当たり障りないこと言って終わるのかなと思ったら、ものすごい白熱したトークでびっくりしました。ピー音大活躍の、専門用語飛び交いまくりのすげえテンポでした。アニメ制作を目指す人にはとっても貴重な話なんじゃないかなと思いました。

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