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クライマックスに相応しいSHIROBAKO第8巻

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SHIROBAKO 第8巻
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笑いあり、涙ありの最終巻。

ついにSHIROBAKOも最終巻です。

多分誰もが口をそろえて「感動した」というであろう、23話が印象的です。放映当時「くっそ、こんなん卑怯やわ」と毒づきながら照れ隠しにした覚えがあります。オーディオコメンタリー聞きながら見てもうるっと来ました。恐ろしい破壊力です。宮森が声を殺して、しかも台本で顔を隠して泣くところが、妙にリアルに感じました。

そもそも、その前のづかちゃんの演技がまず腹に効いて、「いやいや、この程度まだ堪えられる」というところに宮森がとどめを刺してくる二段構えですからね。卑怯だなんて思ってしまうのもしかたが無いと思います。

SHIROBAKOで最も印象的なシーンを挙げろと言われたら、私はきっとこのシーンを挙げると思います。ただこのシーンはいかにもすぎるので、もう1つ別のシーンを挙げたいと思います。

平岡が救われるシーン

実際に平岡が救われたのかどうかは知りませんが、私は平岡とタローが飲みにいってるシーンが好きです。そんな場で、タローが「つらかったねー、えらかったねー、がんばったねー」って言うセリフがとても好きです。

ずっと独りでがんばって、理想と現実のギャップに傷ついて、ドンドン擦れていって、でも辞められなくてここまで来た平岡が、初めて共感してもらえた瞬間でしょう。それまでずっと「帳尻さえ合えばいいだろ」と適当な仕事をして、波風立てて衝突してきていた問題児でしたが、ここを境にデレ始めるのがいいですよね。

個人的には、平岡ほどに周りと衝突しようが構わず適当にやるのはどうかとも思うのですが、そうなる気持は痛いほど分かります。私も平岡タイプなので、他人ごととしては見れなかったんですよね。

ツライ現実に負けるかと踏ん張ろうと奮闘するんだけども、募るのは孤独感ばかり。ふとした瞬間に我に返って「あれ、俺何してんだっけ」ってなる。何を独りでがんばってたのかとバカらしくなってしまう。わかるわぁ。

でもそれって、自分が勝手に独りになってる面も少なからずあるんですよね。周りの人に助けを求めたり、働きかけたりするのも大切で、それをしなかったのがまずかったんだろうなあと我が身を振り返って思います。

一方で、そうやって独りになっていく者の周りにいる人間としての立場で振り返ると、「まあ何かあったら相談してくるだろう」って受け身の姿勢でいたのも良くなかったよなと反省します。

タローと平岡のこのシーンは、タローのように自分から働きかけることも大事だったんじゃないか、平岡を反面教師として自ら助けを求めに行くこともできたんじゃないか、なんてことを思ったりして印象深いのです。

楽しくそして考えさせられた

SHIROBAKOは、普段自分が見ているアニメがどうやって作られているかの舞台裏が見れるという意味でも楽しかったです。しかし、自分とは全く関係のないアニメ制作の現場の話であれど、そこで描かれている働く人たちの姿は、全く別の業界で働いていた自分にも重なるものでした。それ故に、単に「楽しい」という意味だけでなく、「働くとはなんぞや」ということを考えさせられたという意味でも面白かったです。

みなさんはどんなシーンが印象的だったでしょうか。そしてどんなことを考えたのでしょうか。

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