アルスラーン戦記 落日悲歌・汗血公路読んでみた

落日悲歌・汗血公路 ―アルスラーン戦記(3)(4)
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複雑さを増してきてだんだん面白くなってきた。

アルスラーン戦記の原作を読んでいるのは、早くアニメの先の展開が知りたいからです。その意味では、今回からようやくアニメで描かれていない先の話が見え始めました。しかしながら、王都エクバターナを奪還するのはまだ先のようです。

落日悲歌は、エクバターナを奪還するのに後ろから邪魔されては困るので、ラジェンドラに手を貸してシンドゥラ国に遠征する話です。ここはアニメと大きく変わりませんし、基本的に一本道なのでサクッと読み進められました。

汗血公路からはまだアニメで描写されていない、エクバターナに向けてアルスラーンたちが出兵していく話になります。この辺りから多分アニメとはかなり展開が違うのだと思います(正確にはアニメの方が違うというべきでしょうか)。新たな登場人物がどんどん出てきたり、アルスラーン以外の人物の行動がどんどん乱立するようになってきて、ここにきていきなり物語が複雑になってきた印象です。

前巻を読んだときから感じていたことですが、原作はパルスで起こった一大スペクタルを描いているという印象です。アニメがアルスラーンについて掘り下げる形で描写していることもあって、余計にそう感じます。ルシタニアに蹂躙されたエクバターナを奪還する裏で暗躍する連中がいたり、ヒルメスの視点の描写があったりで、アルスラーンが今後どうなっていくのだろうというよりはパルスが今後どうなっていくのだろうということが気になります。

その意味で、汗血公路の終わり際では新たな出来ことが次々と起こっていき、物語がどんどん複雑になってきています。前巻ではライトノベルっぽいなぁと思っていたのですが、ここにきて一気に風呂敷が広がってきたように思いました。

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