マイクロフォーサーズ単焦点レンズLUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.をレビュー
ブログに買ったものの写真を載せるのに、よく撮影をするようになりました。結果、室内での撮影が多くなり、私は次第に撮影時のレンズの明るさに不満を持ち始めたのです。
室内だと撮影に必要な光量を確保しづらく、普通に撮ると暗めな写真になってしまいます。明るくしようとするとシャッタースピードを遅くするしかなく、そうすると手撮りだとブレやすくなってしまいます。では手ブレを防ぐために、いちいち撮影するのに三脚を用意するのかという話になり、それは非常に面倒くさいです。
「明るいレンズがあれば解決するのに……」
迷いに迷った挙句、私は新たなレンズに手を出すことにしたのでした。
F値の小さい明るいレンズを探すと、パンケーキレンズが目立ちます。私はパンケーキレンズにあまりいい印象を持っていなかったのですが、もっとも重視するべきはレンズの明るさであると決心し、LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH。というレンズを購入することにしました。
私の持っているカメラはオリンパスのミラーレス一眼なので、マイクロフォーサーズマウントのレンズなら装着できます。そのため、パナソニックのレンズを買ってもちゃんと使えるのです。
パンケーキレンズ
写真のとおりこのレンズは非常に小さくコンパクト。パンケーキという名のとおり、平べったく薄いレンズです。
ズームして撮影することができない単焦点のレンズで、フレーミングのためには自らが動くしかありません。その代わりに、使用しているレンズが少ないため、非常に明るいレンズとなっています。
明るい
開放時F1.7の明るさです。
今までのレンズだと、シャッタースピードが1/20秒(相当構え方に気を配らないと手ブレを起こす)くらい必要だったものが、このレンズであれば1/100秒くらいにできます。これくらいのスピードであれば、滅多なことでは手ブレは起きません。
明るさに気を配らずとも撮影できるのでとても楽チンです。
軽くてコンパクト
レンズが明るいこともさることながら、ミラーレスのコンパクトさを充分に活かせるサイズも特徴です。
私はミラーレスカメラを買ってから、今までずっとズームレンズを使用してきていました。そのため、レンズ自体が大きく、コンパクトが特徴というミラーレスカメラを使っていながら、コンパクトだとまともに実感したことがありませんでした。
ですが、パンケーキレンズを装着したミラーレス一眼は、まさにコンパクト。これなら確かに、普段から持ち歩いて気軽に撮影できそうな気がします。
よくボケる
このレンズは広角気味なので、被写界深度が浅い(ピントの合う範囲が狭い)。
広角・望遠での話であれば、広角レンズの方が被写界深度が深いのでこの記述は間違い。被写界深度について勘違いしていました。
よくボケるのは被写界深度が浅いからというのは間違いないのですが、それは絞りを開放(F値を小さく)した状態だからです。絞り値は、F値が小さいほど被写界深度が浅く(よくボケる)、F値を大きくすれば被写界深度が深く(あまりボケなく)なります。
撮影してみると、被写体にだけピントを合わせ背景をボカしたような写真が撮れます。面白いようにぼけるので、ちょっと写真を撮るのが楽しくなってしまうじゃないか。
パンケーキレンズに対する誤解
今までパンケーキレンズは敬遠していました。ズームできないし、なんかちゃちいし、使途が限られそうな気がしていたのです。 しかし実際に使ってみると、もっと早く買っておけばよかったと思いました。
確かにズームできないというのは、フレーミングがしづらいという点では不便ではあります。しかしその分、構図を考えるという写真撮影の楽しさを思い出させてくれたような気がします。面倒くさいなと思うこともある一方で「あーでもない、こーでもないと」試行錯誤するのが面白くもあるのです。
ちゃっちいと思っていたレンズは、ミラーレス一眼にとても良く似合います。自分の持っているカメラが「ミラーレス」であるということがはじめて認識できた気がします。カメラを鞄にしまうのにも、レンズが大きくて「全然コンパクトちゃうやん!」とずっと思っていましたが、これなら比較的楽にしまえます。
パンケーキレンズにはパンケーキレンズの良さがあります。普段使いのレンズとして、ミラーレス一眼によく似合うのではないでしょうか。
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