考えるための方法が学べる良書、知的複眼思考法を読んだ感想
最近考える力が衰えてきてるよなぁと感じるGenです。以前はもっといろんなことを考えていたはずなのに、年をとったということなのでしょうか。
なんというか、何かを見聞きしても脳みそが反応してくれないんですよね。これは思考力が落ちたからなのかなと思うわけです。仕事をするにもすべてが受け身になってしまう感じで、自ら考えだして行動することが減ってきていました。
そんな折にこの「知的複眼思考」という本に出会いました。自分の頭で考えるとはどういうことなのか、具体例を交えながら分かりやすく説明してくれます。
自分の頭で考えるとは
自分の頭で考えるということは、常識にとらわれないことと、正解がどこかにあると考えないことが大事です。なぜなら、どちらもそこで思考がストップしてしまうからです。そのため、別の側面が存在することに意識が行かなくなってしまうからです。
ではどうしたらよいか。それは自分がはまっているステレオタイプから抜け出すことです。と言っても、自分の中にある常識を疑うことは難しいです。
そこで本書で勧められている、批判的読書がいい感じでした。自分がハマっているステレオタイプに気づくことは難しいですが、他の人がハマっている常識に気づくことは少しは簡単でしょう。
考えるための批判的読書の仕方
- 著者の立場に立つ
- 批判的に読む
- 鵜呑みにしない
著者を簡単に信用しない。著者のねらい、何が言いたいのかを考える。提示された根拠、数字を疑う。著者が暗黙のうちに立っている前提は何か考える。こういったことに気をつけるだけで、文章を読む際にいろいろなことを考えるようになります。その分文章を読むのが大変にはなりますが、思考の訓練には最適でしょう。
特に「著者が暗黙のうちに立っている前提は何か」というのは面白いなと思いました。「暗黙のうち」にというだけあって、これは文章中に明確な言葉として現れていないことです。文脈や行間に込められている著者の前提が何なのか。それを探そうとすると、かなり詳細に文章を読み込まなくてはならなくなりますが、宝探しをしているような感覚でなんだか面白いです。
本書の構成は1、2章が複眼思考を行うための基礎トレーニング、3章が問の立て方、論理の展開の仕方、4章で複眼思考の中心・具体例となっています。忙しい人は前半分(1〜2章)だけでも読むと、イイ発見があるのではと思います。
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