天井にサーキュレーターを設置する合理的なサーキュライトを買ってみた

サーキュライト 自動スイングモデル
DCC-SWA12C
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空気を拡散して暖房効率が良くなった気がする。

暖房・冷房の効率を上げるためにサーキュレータがほしい。さりとてサーキュレータを新たに買っても置く場所ないよなあ・・・という悩みを解決する画期的な方法。それは天井照明にサーキュレータをつけることである。

そんなわけで前々からほしいと思っていた、天井照明+サーキュレータ一体型のサーキュライトを設置してみたのでその感想を書いてみようと思う。

暖房効率は良くなるのか

まず冬の購入だったので、暖房効率が良くなるのかについて。

体感ではあるが、そこそこ効果があるのではと感じている。

暖房器具はオイルヒーターを使っているが、これまではフルパワーで使っていてもうすら寒い感じだったのが、サーキュライトを設置してからはそこまでしなくても十分に暖かさを感じる。何なら強度を落としても十分暖かい。

温もった空気は部屋の上に滞留してしまうので、風を送ってそれを循環させるわけだ。サーキュライトは風の向きを切り替えられるので、冬場でも使えるのが魅力(夏場は直接風を送る、冬場は風を吸い込む使い方ができる)。

空気撹拌の効果は想像していたより効果がある。正直暖房効果については半信半疑だったのだが、思ったより効果があってびっくりした。

冬場の暖房効率が改善するのだから、夏場の冷房の効果についても期待できるのではないだろうか。単純に扇風機として使ってもよさそう。

設置について

本製品を買うに当たって、悩ましいのが設置の問題である。

すでに吊り下げハンガーつきの取り付け器具がついているなら、シーリングライトを取り替えるだけだ。この場合は単にサーキュライトを買うだけで自分で取り替えできる。

しかし取り付け器具が一般的な引っ掛けシーリングである場合がほとんどであろうから、その場合は2択。

下地がついていて天井に穴を開けていいなら電気工事は必要ない。しかしこの方法はできるなら避けたいところ。取り付けたあとに外すと穴が見えてしまうとか、都合のいい場所に下地があるとは限らないとか問題がある。もし商品に何らかの問題があったとしたら交換ということになるが、一度取り付けた穴を再利用することはできない(強度が下がるから)。もろもろ考えたらハンガー付きの取り付け器具への交換がよいだろう。

取り付け器具を交換する際は電気工事士の資格が必要である。つまりサーキュライトだけ買っても取り付けができない。業者に設置を頼む必要がある。その場合設置工賃が別途必要になる。

私は第二種電気工事士の資格を持っているので作業できたが。それでも天井裏に潜って下地があるか確認したりと結構大変だった。下地センサーなどで天井裏に潜る必要はないのだけど、直接目で見て確認できる箇所なら実際に目視したほうが確実である。

本製品を買うにあたって、とりあえず今ついている照明を外してみて、取り付け器具の形を確認する必要がある。これが意外と大変である。はじめてやったときは外し方さえよく分からなかったからなあ。

EZシリーズについて

ちなみにサーキュライトにはEZシリーズという普通の引っ掛けシーリングに取付可能なモデルもある。値段も半額くらいなのでそっちを検討したほうがいいのかもしれない(それでも2万円くらいするのだが)。

私の部屋は6畳間なので12畳モデルである必要はなく、EZシリーズで十分ではあった。それなのに12畳モデルを買ったのには理由がある。

1つはEZシリーズは軽量化のために部品が安っぽいというレビューが目立ったこと。12畳モデルではそのようなレビューはなかったので、それならせっかくだから高いモデルの方がよいのではないかと考えたのだ。他にもファンの音が目立つのも安い軽量モデルだからではと思った。

EZシリーズを使ったことがないので、実際のところはどうなのかはわからない。ただ12畳モデルだから作りがしっかりしていて音も気にならないのかと思っていたが、そこはあまり関係なかったように思う。12畳モデルだから静かとかそういうことはなかった。普通に音が気になる。

そのためEZシリーズで足りる人はEZシリーズ買ったほうがいいかもしれない。設置が楽だし。

音について

音については低速(4くらいまでかなあ)であれば気にならない。中速〜にするとファンの音がかなり気になりだす。

リズム風にすると低速でも音が気になる。停止と起動を繰り返すような挙動になり、回転数が上がる際の「フィーン・・・フィーン」という音がかえって気になる感じ。音を気にするならリズム風機能は使わないほうがいいかもしれない。

ファンの向きを買える自動スイングをすると、めちゃめちゃ音が気になる。常にジーっていう音がしてとてもじゃないが使ってられない。

この自動スイングの音についてはレビューで触れているものがあまりなかったのだが、12畳モデルだから広いリビングや天井が高いところで使うから気にならないのかなあと予測している。うちは天井が低いので(そもそも部屋も狭いが)、余計に音が気になってしまう。

自動スイングは絶対に外せない機能だと思っていたが、こんなに音がするとは思わなかった。

自動スイングで360度空気の撹拌は使わないけれど、ファンの向きをある程度自由に変えられるのはメリットである。これは固定モデルではできないことだから、宝の持ち腐れにはならないのがせめてもの救いか。

リモコンが無駄に高機能で使いにくい

リモコンがかなりの機能を持っている。やたらとボタンが多い上に操作がそれなりに複雑で、ぶっちゃけ使いづらい。

照明に関するもの、サーキュレータに関するもので上下に別れているのはまあいい。しかし照明の方は上下で明るさを調整するのに、サーキュレータの方は上下で強弱を切替えるのではないのが最高にややこしい。風量は別にボタンがあるのだが、なんかこのあたりは統一してほしかった。

照明のオンオフに関してはGoogle Homeなどの音声コマンドとの連携を使っている。こちらはeRemoteという別商品を使っての連携で、サーキュライトだけで対応できないので注意。照明オフは布団に入って音声コマンドで消していたので、そこは普通に使えてよかった。

照明の強弱に関しては、ボタンは1つなのだが照明の明るさによって送ってる信号が別らしい。押すボタンは1種類しかないので、内部で現在の明るさを持っていて違う信号を送っているらしい。ボタンの配置も複雑だが、機能自体も複雑だ。

リモコンとの同期がどうのとか説明書に書いてあるわけだ。

このリモコンはこいつでしかできないことが多くあって、スマートリモコンとの相性は悪い。照明のオンオフくらいはなんとかなっても、完全に置き換えるのは難しそう。

リモコンでしかできないことは多いが、普段使うのはそんなに多くない。電源をオフにしてもファンの位置とか向きはオフにする前の状態に勝手に復帰するので、そのあたりのセッティングを済ませてしまえば基本リモコンは触らない。ただファンをオンにするのは壁のスイッチでは復帰できず、毎回リモコンを操作しなければならない。

このあたりの操作がややこしいのはちょっとマイナスポイントだなあと思う。

ちなみに風の向きを変更するには、リモコン側部のスイッチを切り替えてファンを再起動すればできる。側面のスイッチを使うとは説明書を読まないと分からなかった。

壁スイッチとの連携

電気を部屋のスイッチで切ったりするとこの状態が余計に複雑になる。壁のスイッチで照明のオン・オフはできる。ただしリモコンや音声操作で照明をオフにしていなければという条件付きだが。

リモコンで照明をオフにしていると、部屋のスイッチで復帰を試みようとしても照明はつかない。リモコンでオンにしないといけないのだ。

私は自分の部屋につけているので状態を把握できているが、複数人で使うリビングだと壁のスイッチを操作してもつかなくて混乱することが起こりそう。というか絶対起こる。壁のスイッチでつかなければリモコンを操作してと家族に周知しないといけない。この時点で若干面倒くさい。

そんなこともあって、リモコンの状態と本体の状態が乖離することが多い。そしてそうなるとリモコンで操作する前に同期が必要になる。同期といっても一度操作が無視されるだけなのだけれど1

このリモコンの状態と本体の状態が独立して存在するのは、直感に反していてややこしい。これは明確にマイナスポイント。

24時間動かせない

ファンの運転が最長で12時間連続でしか動かないのも、人によってはマイナスポイントかもしれない。24時間換気のようにずっと動かしたいという要望には答えられない。12時間で勝手に切れた後に再度手動でファンをオンにする必要がある。

一度再起動してやれば12時間のタイマーはリセットされるので、止まればつければいいだけの話だけれど、24時間稼働のためには手間がかかるのは間違いない。

私はこれについてはあまり気になっていないので特に困っている訳では無い。

買って満足

12畳モデルは持て余す広さの部屋だけれど、部屋の明るさ的には物足りなさを感じていたので照明的にはちょうどよかった。

ファンの効果は思ったより時間できて満足している。

一方で壁スイッチとリモコン、本体の状態などシンプルな使い方をしたいのにやたらと状態が複雑なのが気になった。今までがシンプルに照明だけだったので余計にそう思う。

寝るときにはGoogle Homeの音声コマンドで照明を切っているので、そのまま日中つけずに部屋に帰ったときに壁スイッチで照明がつかないのはちょっと困った。今までは単純な照明なので、リモコンでオフにしても壁スイッチで復帰していた。まあ音声操作で照明つければいいだけなので、めっちゃ困るというわけではないのだけど。

あとは取り付けだけが問題。私のように第二種電気工事士の資格を持ってないと気軽には買えない。そういう人はEZシリーズを使ってみて試してみるといいかもしれない。EZシリーズの使い勝手も気になるので、教えてほしいというのが正直な気持ち。なんなら使い比べるという手もあるが、あいにく照明を取り替える予定はないので当分先のことになりそう。

ともかく、全体的には満足いく買い物となった。


  1. たとえばリモコンで照明・ファンをつけた状態から壁スイッチで電源を切る。再び壁スイッチでオンにしたら照明のみがつく。この状態でリモコンでファンをつけようとすると、本体のファンは停止状態だがリモコンの状態ではファンの運転がオンになっているので、一度ファンを停止させる信号が送られる。この状態でようやくリモコンと本体の状態が一致するので、以降の操作は普通にできる。 ↩︎

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