電動式から手動のコーヒーミルに移行してみた感想

HARIO (ハリオ) 手挽き コーヒーミル セラミック スケルトン ブラック
MSCS-2B
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電動と比べると珈琲の味が安定するようになった気がする

私はコーヒーを豆で購入し、今までは電動式のコーヒーミルを使って淹れていた。電動にしたのは毎度手でゴリゴリするのは面倒かもしれないと思ったからである。

しかしながら、ずっと気になっていたことがある。それは挽いた後の粉の大きさがあまりにも揃わないことだ。細かい極微細粉がありながらまだ豆の形がみえるくらいのサイズのものが混じっていたりする。そのかけらを砕こうと思ったらさらに細かい粉の量が増えていく。電動式のミルを使い続けていたが、毎回挽き加減が安定しないことに不満をもつようになったのである。

粉の大きさが揃っていないということは、抽出時に味が安定しないことを意味する。ああ、今日のはなんかやけに雑味が混じってるなとか、それが気になりだしたのだ。そこで手動式の臼で砕くタイプのミルを購入したのである。

購入したもの

手動式にしたいがとりあえず安物もといお手頃価格なエントリーモデルを買うことにした。普段から2〜3杯分を淹れるだけなので、そんなに大きなサイズは必要ない。後は掃除が面倒くさくないように、ステンレスタイプの臼のものを選んだ。

選んだのはハリオのミルだ。

次のような観点から選んだ。

簡潔に言うと、めんどうくさくなさそうな中でかつ安いものだったということである。

手動でもそんなに揃うわけではない

手動の臼式のミルを買ったからと言って挽いた粉の大きさが揃うわけではない。というより当初思っていたよりもばらつきがある。ミルの作りに遊びがあるため、臼の隙間が大きく開くことがあるのが原因だと思われる。ただ電動式のめちゃくちゃ細かい粉とめちゃくちゃでかいかけらが混在する状態から、手動式はばらつきがすくなくなっているのは確かである。基本的に味が安定するようになったことから、電動ミルに比べたら随分マシなのは間違いない。

粉の大きさがある程度安定するようになったので、味を左右する要素をお湯の温度と量、そして抽出時間に限定できるようになったのは大きい。今までは淹れるたびに味が変わるので、どこが原因で苦くなったり雑味が混じったりしているのかよく分からなかった。粉の挽き具合による影響が排除できるようになり、コーヒーライフが快適になったのは間違いない。

2000円台の支出でこれくらい安定するのであれば安いものだと思う。

電動式は夏場に水出しコーヒーを淹れるのに使えるので、これはこれで使えるし無駄にはならない。1

掃除の手間

掃除の手間についてだが、この点は今までと比べて楽になった。というのも電動ミルは使うたびに細かい粉を掃除する必要があったが、このミルならばある程度放っておいても問題ないのが理由として大きい。細かいことをいえば臼に粉がへばりついたりしてはいるのだが、それでも毎回掃除を必要とは思わない。

電動ミルは細かくなった微細粉がどうしても残ってしまうので掃除しなければ次回挽いた際にそれが混じってしまうのが嫌だった。手動式であればそこまで細かい粉が生じるわけではないので軽く振るうだけでいいかと思えるのがその理由だ。週に1度く水洗いをする程度でよく、コーヒーを淹れるたびに掃除をしなにですむのである意味楽になった。

挽く手間

電動式はボタンを押すだけでよかったが、手動式はゴリゴリ手で回す必要がある。それは手間ではあるが、かかるトータル時間としては電動式を使っていた頃と大差がない。電動式は挽くのは早いが掃除に時間がかかっていたので、トータル作業時間で考えると大差がないのだ。

豆を挽くのにそれなりにパワーが必要2ではあるが、軽い運動と思えば苦ではないだろう。それにコーヒーのいい香りが味わえるし。

何より味が安定するのだから電動式を使っていた頃に比べるとコーヒーを淹れるのが楽しくなった気はする。挽く手間は増えたが、代わりに掃除の手間が省けているので、手間に関してはトントンといったところだ。

また、どうしても手間を省きたいというのであれば、このミルであれば100gほど一度に挽くことができる。ガラス瓶に100g分の粉をためておけるのだ。そのために瓶用の蓋もついている。毎回挽くのが面倒なら、ある程度まとまった量を挽いておき粉をストックしておくのもよいだろう。

一応そのために計量スプーンも買ったのだが、今のところその都度飲む分だけ挽いているので出番はない。逆にスプーンを洗ったりする手間が増えるのでこれからも出番はなさそう。

安い電動買うより手動式の方がよい気がする

私にとってはの結論ではあるが、手動式で最初っからやっててもよかったかもしれないなというのが感想だ。手間よりも味の安定の方を優先すべきだろう。もっとも、両方使ったからこそ得られた結論ではあるけれど。

これからハンドドリップでコーヒー淹れるんだという人には、私はこれからは手動式をお勧めするだろう。手間がかかるのは嫌だという人は、そもそも豆ではなく粉を買えばいいと思う。豆から買うということは、鮮度に重きをおいているということなので、電動式で手早く挽いてしまうことより味が安定する方を選ぶのが理にかなっているのではないだろうか。

気になる点があるとすれば耐久性についてだ。Amazonのレビューには少なからず臼が割れたというレビューがある。私は使いはじめてからこれを書いている時点で2週間くらいなのだが、臼は今のところ無事である。ただ、挽いている最中に豆が引っかかるような感触はあるので、こういうので負荷がかかって割れたりすることもあるのかもしれないなとは思う。

そもそも臼の刃は摩耗するらしいので、消耗品として割り切って使わざるを得ないだろう。どれくらい使うと摩耗して使い物にならなくなるのかはちょっとわからないが。もっとも、これくらいの値段であれば買い替えて使うのは全然ありだろう。1年も持たずに壊れたらちょっと考えるけれども、今のところはこのまま使い続けたい、買い替えの際もこれを選びたいとは思っている。


  1. 水出しコーヒーを入れるときには粉を極微細粉に挽いたほうが都合がよいため、電動式でとことん細かくするのが楽でよい。お湯で入れる場合は細かすぎると雑味などが出るのが早くなってしまうため、ある程度粗目に挽きたいので手動式の方が向いてると思う。 ↩︎

  2. 豆がひっかかったりして臼を回すのに力が要るときもある。 ↩︎

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