包丁を砥石で研ぐ訓練

大工道具・砥石と研ぎの技法
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めちゃくちゃ砥石についての豊富な情報が書いてある・・・が、研ぎの技法どこいった?

最近砥石で包丁を研ぐ練習をしている。別に山姥になりたいわけではない。単に砥石を使って刃物を研ぐ練習をしているのである。

というのも、ゴミ屋敷の生理中に大工道具(ノミやカンナ)が出てきた。ゴミ屋敷状態の場所にあったので当然のようにメンテはされておらず、刃先は欠けていたり錆びていたりしてそのままでは使いものにならない。

私はこれらを研いで使ってみたいなと思っている。そのためには刃物を研ぐ練習が必要であろう。そこでまずは身近な包丁を研いでいるわけである。

包丁を研ぐのは難しい

包丁、研ぎ方などで検索すると、すぐにYouTubeの動画が見つかるだろう。あのような動画を参考に私もやっているわけだが、これがなかなかうまくいかない。

第1段階

最初は動画を適当に流し見て雰囲気を感じ取る。「なるほど、刃がえりが大事なんね」というのを理解して研ぎ始めるが、そもそもそれができない。

そもそも家にまともな荒砥石がなかった。まずは荒砥石を用意することから始める。

第2段階

荒砥石(といっても300番代のものだが)を用意した。また改めて動画をしっかりと見て確認を行う。

刃物を押さえる手は必ず砥石の上に置く、刃物の先を抑えると刃物がたわんでうまく研げない。まさに私は刃先を抑えていたので、まずはこれを改善した。

また都議角度が大事であるというのも確認する。これまでは包丁を立てすぎていたようだ。10円玉2枚を重ねるくらいの角度がいいらしいので、10円を使って角度を確認しながら研ぐ。これまでの角度は急すぎることを理解した。

しかしこの状態でもやはり仕上がりは思ったように行かない。新聞紙をスパッと切れる切れ味に到達しない。

第3段階

原因はなにか。

私は研ぐ技術よりも前に、道具の問題であると思い至った。つまり、砥石の表面が平面になってないのが悪いということだ。

荒砥→中砥石→仕上げ砥と研いでいくが、研ぎながら仕上げ砥石にひっかかりがあるのに気づく。表面が凹んでたりするからうまく仕上がらないのだ。

砥石のメンテナンス

砥石の表面を平面に保つことが大事である、というのは知っていたが、では具体的にどうやって平面を出すのかという問題にでくわす。

このあたりはひとによりけりのようだ。調べてみるといろいろなやり方があるらしい。

ブロックにこすりつけて平面にするというのは、実は一案最初にやろうとした。家にはどこからどうみても真ん中がえぐれた荒砥石があったからだ。これをブロックにこすりつけて平面にしようとしたが、途中で諦めた。時間がいくらあっても足りないレベルで凹んでいるので、平面を出すどころの話ではなかったからだ。しかも力の入れ方によって平面にはなりつつあっても、その平面は斜めに歪んだものになっていた。

同じ砥石を用意する戦法は、将来的に砥石を多く用意するようになればありかもしれないが、現段階で同じ砥石を何個も用意するほど砥石の量は必要ない。目の異なる砥石同士をこすり合わせてみたりしたが、目が違うとよくないのかなと思って途中でやめた。

そこで現段階ではダイヤモンド砥石を購入して、これを使って平面にしてみる作戦をとることにした。ダイヤモンド砥石はモノタロウでとりあえず手配。ここから先はまだ試していない。

ちなみに、修正砥石を使う方法も興味津々ではある。なんでもシャプトンの「なおる」というやつがすごいらしいのでいつか試してみたいと思っている。ちなみにめちゃ高い。

動画のみではなく書籍にもあたってみた

研ぎに関する本を探していたら「大工道具 砥石と研ぎの技法」というそのものズバリな本をあったので読んでみた。

読んでびっくり、その大半が砥石に関する話だった。特に天然砥石に関して書籍の半分以上を費やして書かれている。これはこれで貴重な情報である。私にとっては天然砥石、なにそれ状態だったが、そのような知識を得る上ではとても有益だった。が、私は研ぎの技法が知りたかったのだ・・・。

この本を読んでみて、これだけ砥石について多くを語っているということは、やはり技術の前に砥石が大事ということなんだと私は受け取った。次回は砥石平面に気をつけて包丁を研ぐのを試してみたい。

ちなみにノミやカンナを研ぐために

実はノミやカンナを研ぐためには、別に砥石でもいいのだろうけれど、金盤というものが別に必要になるらしい。細かいことをいうとちょっと違うのだろうが、平面な鉄板を利用して刃物の裏面を鏡面仕上げするのに必要らしい。いやはや、研ぎの世界は奥が深いな・・・。

ゴミ屋敷から救い出したノミやカンナが使えるようになるのはいつになるかはわからないが、まずは包丁を納得いくレベルに研ぎ上げられるようになるのを目標にしたい。まずは紙をスパッと切れる切れ味を目指してぼちぼちやっていきたい。

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