DIYするときに墨線をつけるための筆記具は何を使うのが良いのか

タジマ(Tajima) すみつけシャープ(1.3mm) メタルヘッド SS13MH-HB
SS13MH-HB
starstarstarstar_borderstar_border
書きやすい、見やすい、扱いやすい。ただ、引く線が安定しない。

木材に線を引いてカットする目安にしたりするのを墨付けという。正確な加工のためには正確な墨付けが欠かせない。

ではこの墨付けを行う際に、いったいどんな筆記具を使うのがよいのだろうか。私は迷走中なのでなんかいいものがあったら教えてほしい。

えんぴつ

まずはオーソドックスというか、プロも使ってる鉛筆。プロも使うということは、鉛筆がもっとも手頃だし安定していて使いやすいということにほかならないのではないだろうか。だいたいどこの家庭にもあるだろうし。

しかし私は鉛筆はすべて処分してしまった。鉛筆なんて使わねえよって、引っ越しの際にまとめて捨ててしまった。こんなことならとっておくべきだったかもしれない。

私は鉛筆で墨付けしたことが今のところはないので、使い勝手に関してはわからない。鉛筆あることはあるが、使わない理由としては次の理由からだろうか。

とはいえ、冷静に考えてみると鉛筆で十分なのかもしれない。今更なのでわざわざ鉛筆を使おうとは思わないが。

芯ホルダー

最初に使ったのは芯ホルダーだ。製図用のやつだったような気がするが、鉛筆はないがこれはあったのである。

鉛筆の芯だけのものをシャーペンのようなボディに入れて使うやつ。

鉛筆はないがこれは残していた。しかしこれは芯が2mmのもので、せっかくさしがねを使って長さを測っても、その直ぐ側にラインが引けないという状態に不満を持った。芯が太いせいでどうしてもさしがねのラインよりさらに1mmくらいは外に行ってしまうのである。

これを不満に思ったのが、すみつけに何を使えばいいのか迷走するきっかけになった。

すみつけシャープ

ついで試したのがタジマのすみつけシャープだ。

今度は芯の太さが1.3mmになった。

書き心地もすこぶる快適で、引いた線の視認性もよい。しかし、これでもさしがねのすぐそばに線を引くことはできなかった。

また墨付けを経験していく中で、安定した線の太さにできないことにも不満を覚えるようになってきた。線の引き方で太いラインになったり細いラインになったりする。そうならないように工夫して使えばいいのだが、芯先の減り具合でそれもなかなか難しい。

そもそもラインそばに墨をつけれないことを考慮し、さしがねの位置を微妙にずらして墨付けしたりするせいで、だんだん自分の引いた墨が信じられなくなった。こうなってくると、墨付けしている意味がない気がする。

加圧ボールペン

次に試したのは加圧ボールペンである。

Amazonだと黒は10本単位での販売のようだ。

これはなかなかよい。ペン先が0.5mmなので、さしがねのすぐ横にピタッとラインを引くことができる。またボールペンなので引く線の太さも安定する。墨付けの観点ではこれでいいのではないかというところに落ち着いた。

ただし木材の表面によっては若干ラインを引きづらいことがある。比較的きれいな表面であればなめらかに墨付けできる。ボールペンではあるがその点は大丈夫だ。一方木肌が荒れていたり、木口面への墨付けは安定しない。書けないことはないのだが、表面が凸凹しているとペン先が細いこともあってスッと線が引けない。この点はすみつけシャープや鉛筆などの方が上だ。

しかしさしがねの位置をいちいち調整したりしなくてもよいのは非常に気持ちがいい。基本的にはこの加圧ボールペンを使って墨付けしようと思っている。適宜すみつけシャープと併用という形だ。

すみさし

もっと正確性をもとめるなら、すみさしを使うのがよいのだろう。

これは動画で見かけて、こういうものがあるんだなと知った道具である。竹製で先端に墨汁をつけて使うものだ。

これを使えばさしがねの場所にぴたりと線がひけてよいだろう。何度か試してみようかと思ったけれど、墨汁を使うのが面倒くさそうでまだ試すに至っていない。

動画で見ていて便利そうだなと思ったのは、点ではなく線で目印がつけられることだろうか。たとえば木材を等間隔で切り分けたいときに、これまで紹介した筆記具では点で目印をつけることになる。点だと見づらいのでグリグリと動かしながら目印をつけるが、この際に微妙にズレが生じてしまう。一方すみさしを使えば点ではなく線で印がつけられるので、より正確に目印がつけられるような気がする。

ただここまでくると、さすがにDIYのレベルを超えてくるような気がする。墨つぼを常用するような、大きい木材を使った作業がメインになってくると選択肢に入ってきそうではある。しかし仮にそうなったとしても、墨汁の管理が大変で私の場合は絶対にやらかすと思う。つまり墨汁をこぼしてえらいこっちゃになるという意味である。

白柿

これは筆記具の範疇にいれるべきなのかやや迷うが、直接木材に切り込みをいれる小型なのようなものである。

木材に直接切れ込みを入れてしまうので、ノミを使うときには非常に重宝するのだが、気軽には使えない。あられ組するようなときには出番はあるが、それでもまずは鉛筆等で線を引いてからになるだろう。

ちなみにわざわざ小刀を買わずとも、カッターナイフで代用できるような気もする。

まとめ

とりあえず現状は加圧ボールペンでしばらく墨付けしていこうと思っている。とはいえ苦手な材料、特に廃材をつかったりするときは加圧ボールペンは厳しいときがある。そんなときはすみつけシャープを使うという感じでやっていこうと思う。

もっとも、墨付けが正確になっても正確に作れることはイコールとはならないのだけど。

Amazonのほしいものリストを公開しています。仕事で欲しいもの、単なる趣味としてほしいもの、リフレッシュのために欲しいものなどを登録しています。 寄贈いただけると泣いて喜びます。大したお礼はできませんが、よりよい情報発信へのモチベーションに繋がりますので、ご検討いただければ幸いです。