スプリットモータのUハンドル18Vバージョンを買った

スプリットモータを使い始めて一番の出番はやはり草刈りであろう。しかしループハンドルは草刈りをしていて辛い。
そんなことを考えている折、スプリットモーターにU字ハンドルタイプが出てきた。
MUR195と迷ったものの、こちらのMUX19DZを購入したので使用感を書いておこうと思う。
MUX18DZで辛いところ
MUX18DZを使っていて気に食わなかったのは2点ある。形状によるベルトとの相性の悪さと、スロットルレバーの握り込みによる回転速度制御の問題だ。
バンドとの相性が悪いことに関して何が問題かというと、機械の重量のすべてを腕で支えないとならないことだ。バンドで機械全体を吊るして使う形にすると、右手のスロットルの位置がかなり後ろになってしまうため、とても使いづらいのだ。そうなるとバンドを付けているが結局自分の手で持って大半の作業しており、バンドをつけるだけ無駄なので使わなくなったのである。
回転制御については、そのまま駆動時間の問題につながる。できるだけ長く作業するためには、不必要にフルスロットルにしないことが重要で、握りの調整が結構難しい。最初のうちは調整しながら使えていても、最終的には疲れから常に握りっぱなしになってしまう。そうなるとパワーはそれほど必要としていないにもかかわらずフル回転で使用することになり、稼働時間に不満があった。フルスロットルだとだいたい20分くらいで1つのバッテリーがなくなっていた。
要するにバンドをつけずに使うために重量の問題に苛まれ、駆動時間が短くなってしまうという点がつらいのである。
18Vスプリットモーターについて
作業的には問題はないのだけど、もうちょっとパワーがあればと思うことはある。
ナイロンコードや耕うんアタッチメントを使うと特にそう感じる。このあたりのパワー感はMUX18DZと変わらないので、パワー不足を感じるなら40Vの方を検討したほうがいいかも。
私の場合は手持ちのバッテリー資産の関係で18Vから40Vに乗り換えるのは厳しいので18Vで使っている。
MUX19DZを使ってみて
使っていて問題だなと感じていた点が解決したのがよい。
両肩バンドとの相性が抜群で、本体を吊り下げた状態で使えるのがめちゃくちゃ楽だなと感じた。ループハンドル(MUX18DZ)と比較してかなり楽で、作業後の疲れ感がかなり違う。
稼働時間も1.5倍になった。低速で基本的に使ってたまに中速を使いながらで畑をまるまる刈れたのには驚いた。ただしあくまで低速でセーブして動かしているためであって、フルスロットルで回すと時間は変わらないことに留意。低速から中速を安定して多様できるのはMUX18DZと比較した利点だろう。
ハンドル部分の折りたたみ機構については、めんどくさがりの私にはいらない機能かなぁと感じる。とはいえ、作業中にちょっとハンドルの角度を変えたいというときに、ツールレスで変更できる選択肢があるのはよいかもしれない。
ここが微妙
右のハンドルがスロットルレバーの分ちょっと遠い気がする。左のハンドルに対して明らかに長さが異なっており、回転開始時のロック解除や、回転させながらのスロットル調整がややしにくいと感じた。
左右非対称の部品が公式に用意されていないのもマイナス。右側のスロットルレバーが長い分、左手側はかなり手前に来る感じになる。非対称レバーがあれば交換したいのだが、今のところそのような部品はないとのこと。順手だと窮屈に感じるので、左手は上から添えるだけにして使っている。
U字ハンドルの左右対称がないのかマキタに問い合わせたが、改造になるため案内できないといわれた。改造が必要なのかどうかを聞いたんじゃないんだが・・・そういうことらしい。どうせそのうちしれっと追加するんだろうが、今の段階では改造するしかないらしい。現段階では改造というか、ハンドルの部品自体を他社製の左右非対称のものに付け替えるしかないということだろう。
ハンドルだけ付け替えることができるのかもしれないが、バイプ形状で先端(中央で突き合わせになる部分)がフレア加工されたような形状のものなので、市販品を取り付けるのは難しそう(たぶん市販品はストレート形状だろう)。自分でフレア加工して改造すればいけるかもしれない。バイプの径の問題もあるので簡単にはいかないだろう。
あとはスプリットモーターなのに実質刈払機としてしか使えないのがどうなんだという気がする。スプリットモーターの利点であるはずの多様なアタッチメントが使えない。ナイロンコードアタッチメントすら使えない(本体のシール1にある推奨アタッチメントに入っていない)。
実際いナイロンコードアタッチメントをつけて使ってみると、仮払いアタッチメントと角度が違うので頻繁に地面につんのめる。本体を持ち上げて使わないとまともに使えず、U字ハンドルの利点がまったくないなと感じた。ホームページだとナイロンも使えるように書いていたがこのあたり曖昧なのかもしれない。本体の角度やセッティングを調整すればよいのかもしれないが、正直面倒である。
これに決めるかどうか、MUR195と迷ったのだが、MUR195の方を買えばよかったかもと思ってしまう。
MURに比べた利点は収納にスペースを取らないこと。反対に負けてるところは楽々モードがないので、負荷によって回転速度が可変する機能はないということ。
楽々モードがないので、MUX19DZは低速で使っているときに急に負荷がかかると止まるのが難点だなと感じた。多少の負荷であればその回転を維持しようとしてくれるのだが、草がからまったりしてくると止まってしまうこともあった。一度エラーのようになると、バッテリーを付け外ししないと再始動できなくなったのには困った。
そういうこともあってMUR195の方を買えばよかったかなと思った。
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推奨アタッチメントは、刈払い、タフロータリーハサミ刃、ブロア、畔草刈りトリマが本体シールによる推奨アタッチメントと記載されていた ↩︎
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