向日葵の咲かない夏を読んで気になったこと(ネタバレ有)

本書を読んだきっかけは、とある動画でイヤミスとして紹介されていたことだった。

読んでみると非常に面白かった。たしかに道中の気味悪さはあったけれど、読むのが嫌になる感じではなかった。

しかも私にしては珍しく、読み終わったあとに「あれはどういう解釈をすればよいのだろうか」と何度か読み返した。それにとどまらず他の人の感想が気になって仕方がなかった。書評を検索してまで読もうとしたのは私にしては珍しいことだろう。

それでも解決しなかったので、気になったところをここで書こうと思ったわけである。ネタバレを気にせず書くので、気になる方は本書を先に読むなどしてほしい。

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天鏡のアルデラミンが面白い

毎回何かしら胸が熱くなる展開が待っていて、ついついうるっとしてしまう。時系列を入れ替えたり余計なことが書かれていないシンプルな文章が感情移入を阻害しない。そんなラノベっぽくないラノベ。

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Aではない君と

ある日自分の子供が、殺人事件の容疑で逮捕されたとしたら、一体自分はどうするだろうか。その現実に果たして向き合えるだろうか。ましてやそれが、離婚して離れて暮らしている子供だとしたら。緊迫感で目が離せない、人との向き合い方を考えさせられる一冊だった。

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2つの切ない物語、さよなら妖精を読んでみた

小説を読んでいて一番楽しいときというのが、私の場合は「してやられた」って舌を巻く瞬間です。この作品を読んで受けた衝撃は今でも忘れられません。思い出補正が強いせいかもしれませんが、この衝撃を超えるような作品になかなか出会えずにいます。

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火花を読んだ

火花を読みました。お笑い芸人が書いて、しかも芥川賞までとった。だから色眼鏡で見ていた部分もあったのですが、実際読んでみると思った以上に面白かったです。私には妙にクリティカルに刺さったんですが、一方で人を選びそうとも思いました。

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冷たい密室と博士たちを読んだ

このシリーズの何に惹かれたのか考えてみると、登場人物たちの論理的な思考に魅力を感じたからではないかと思います。個人的に犀川のような論理的な思考ができるようになりたいと思っていて、読んでいけば何か掴めるんじゃないかと感じているのです。

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少年検閲官シリーズを読んでみて

面白いミステリと紹介されていて読んでみた少年検閲官。続編のオルゴーリェンヌも読みました。どこか退廃的で幻想的な雰囲気が漂い、私の好みドストライクだったのですが、その雰囲気と少年検閲官がミスマッチに感じられていまいち没頭できませんでした。

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殺戮にいたる病はいろいろ語りたいのに語れない作品

グロテスクな表現が苦手な人にはツライかもしれません。一人の人間が殺戮にいたる過程を生々しく描写していて、そのあまりの臨場感に目が離せなくなりました。読み終わった後に訪れる不思議な感覚を楽しんで欲しい、「とにかく読め」な作品でした。

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貴志祐介「新世界より」を読んで

新世界よりをアニメで見て心を鷲掴みにされ、原作を手に取りました。超能力なんて便利な能力があったら世界がハッピーになる、なんていう幻想を打ち砕かれ、さらには人間の醜い部分を目の当たりにして、人とは一体何なのだろうかと考えさせられる物語です。

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天才の虜になる理系ミステリ、すべてがFになる

アニメがきっかけで原作読んでみましたシリーズ。読み終わってみれば天才の虜になってしまいました。謎解き部分についてはしっくりこないところもあったのですが、理路整然とした内容や理系なキャラクターの魅力でぐいぐい惹き込まれてしまいました。

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